魔法の粉 2012/05/16
- 公開日
- 2012/05/16
- 更新日
- 2012/05/16
幼稚園の様子
3歳児のもも組とたんぽぽ組のテラスに粘土板が3枚置かれています。
何が始まるのでしょうか・・・
先生が白い粉を持ってきました。
『魔法の粉』なのだそうです。
水を入れてこねこねしていると,おだんごができ始めました。
「おだんごできた!」
と手のひらを開いて見せると,そのおだんごが『どろ〜〜り〜〜』ととろけて指の間から流れ落ちていきます。
「うわ〜!とけた!」
「やっぱ,魔法や」
変な生き物を見つけたかのように一歩退く子どももいます。
でも,なんやら楽しそうで,少しずつ近寄ってきて,さわってみています。
やりだしたらおもしろくって,だんだん体全体でこねこねし始め,とうとうはだしになって粘土板に入って足の感触まで楽しんでいたりもしました。
この魔法の粉の正体は『片栗粉』です。
食べるのもを遊びに使ったり,足で踏んだりするのはどうか・・・という思いもありますが,3歳児の今,口に含んでも害がなく,安心して遊べることや,様々な感触を味わって遊ぶことを大切にしたいと思い計画しました。
また,アレルギーのある子どもも多く,全員が触っても大丈夫なものはなんだろうと悩んで,片栗粉で遊ぶことにしました。
そして,後1ヶ月後にはプール遊びが始まるのも頭に入れ,段階を踏んで屋上のプール遊びが楽しめるように流れをつくっていこうとしています。
色水遊びもしていますが,ぬれることに抵抗があったり,手足に何かがつくのが嫌な子どももあります。
楽しそうで思わず遊んでしまうような教材を用意し,やらされるのではなく,自分でやってみておもしろかった経験を少しずつ重ね,少しずつ液状のものに親しみ,次第に水遊びのおもしろさを感じられるような遊びに移行していこうと考えています。
片栗粉はその特質がおもしろく,ぎゅっと圧力をかけていると固まるのですが,その力を弱めると液状になり,どろり〜んとスライムのようになります。
子どもたちはそのおもしろさと感触の気持ち良さに夢中になっているようでした。
どんな教材を子どもにおろすかで,3歳児の先生たちはいろいろと相談していました。
「まずは先生自身がその楽しさを感じてみるほうがいいと思うよ」
と声をかけると,さっそく2人で片栗粉を買ってきて試していました。
「先生,これはおもしろいです!!!」
しばらくすると先生たちは目を輝かせて職員室に帰ってきました。
まずは先生が心動かすことが大切です。
そうすると,子どもに対する思いも熱くなり,子どもの心により共感できることにつながります。
今日は子どもたちも先生たちも大興奮で,「おもしろいねぇ」「楽しいねぇ」「不思議だねぇ」とおおいに楽しんでいました。
降園前,
「先生,今日ね,とってもおもしろかったよ!!」
と遠くから大きな声が聞こえてきました。
つい近頃までお母さんと離れられず泣いていたこの子が,こんなに大きな声で伝えてくれるほど,今日一日充実して楽しく過ごせたのだなと嬉しく思いました。