竹馬の遊びから
- 公開日
- 2020/09/08
- 更新日
- 2020/09/08
幼稚園の様子
5歳児が竹馬に乗っています。
得意な子どもは,靴を履いているかのように竹馬に乗り,自由自在に歩いています。
一方,ようやく2,3歩歩けるようになったばかりの子どももいます。
Aちゃんは,昨日も,今日も,壁にもたれ,背中やお尻で壁をぐっと押し,前へ1歩踏み出してはよろけています。
それでも,根気よく,何度も繰り返していました。
午後。
Bちゃんが職員室へやってきて「園長先生!遊戯室にきて!」と私を呼びました。
「どうしたの?」と尋ねるとBちゃんは「Aちゃんを見てほしいねん!」と言います。
「なんで?」と聞くと「竹馬!竹馬で歩けるようにならはった!」と教えてくれました。
「そうなんや!」と大急ぎで遊戯室へ行くと,Aちゃんが壁にもたれて真剣な顔でスタンバイしていました。
そして・・・
Aちゃんは,壁から離れて,1,2,3・・・14,5歩!
「やったー!! 」
Aちゃんの頑張りを拍手いっぱいでたたえました。
Aちゃんの嬉しそうな顔と言ったら!
Bちゃんもそのそばで,「な,すごいやろ!」喜んでいます。
Aちゃんが,ちょっと難しいことに,あきらめずに挑戦しようとする姿勢や,意欲が素敵だなと思います。そして,そのことを我が事のように共に喜ぶBちゃんも素敵です。友達がそうやって応援しているから,Aちゃんも頑張れるんだろうなと思います。
Aちゃんの近くで,Cちゃんも竹馬に乗っていました。
Cちゃんは,今日4歩,歩けたそうです。
Aちゃんの頑張りを見てCちゃんも「僕も見ててや!」と頑張ります。
なんと,5歩いけました。
Cちゃんは「もう1回!」と再度チャレンジ。すると6歩行けて記録更新!
「どんどん増えてるなあ!」と応援すると,今度は…18歩!!
一気に伸びました!!
Cちゃんの表情はどんどん明るく輝き,ますます真剣です!
何度も倒れたりよろけそうになったりしながら,何度も挑戦していました。
そして今日の最高記録,30歩! になりました。
その喜びの声を聞いて,Dちゃんも「ぼくも!」とやってきて竹馬に挑戦!
Dちゃんも,今日の新記録が出ました。
Aちゃんの頑張りがCちゃん,Dちゃんにどんどん広がっていきました。
竹馬は,一人でチャレンジし,孤独に黙々と頑張ることもありますが,その根底には友達とのつながりがあります。
降園前,担任がAちゃんの頑張りをクラスで紹介し,Aちゃんにどうやって上達したのか聞いたところによると,
Aちゃんは,竹馬がとっても上手なEちゃんの“足”をよく見ていたそうです。どうやったら乗れるようになるか,じっと見ていたとのこと。
そして,Aちゃんの話を聞いたEちゃんは「なんか,うれしいわ」と話していたそうです。
ここにも,また,友達の存在,つながりがあります。
「互いを認める」
竹馬の遊びを通して,そんな心持ちが子どもたちの心に育ってきていることを嬉しく思いました。