京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/08
本日:count up36
昨日:18
総数:255055
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
入園のご相談・見学など、随時OKです。園庭開放は9時30分から15時30分まで毎日行っております!お問い合わせは461−3642までお電話ください! みんなあそびにおいでよ!翔鸞幼稚園に!!

子どもの最大の応援団

画像1
 子どもたちにとって,見ること聴くこと感じること体験活動などすべての情報が新鮮で興味のあることです。ですから直ぐに獲得してしまいます。それらの情報を自分で試したり実際に経験することで自分の生きた力となって蓄積されていきます。それらの力は,これからの人生を生きていく自分を支えてくれる力ですし最大の応援団でもあります。子どもが本当の応援団を作るためには,私たち大人が適切な声かけや援助をしていかなければなりません。「学ぶ」「育つ」の1〜4で述べてきたことをぜひ実践していきたいと思います。
 さて,子どもの最大の応援団とはどういうことでしょうか?
「生きていくための力が身体に身についていく」もっと言えば,「自ら自覚して身につけていく」ということです。
 例えば,3歳の始めの頃は「自分がほしいと思ったら,強引に相手を叩いてでも取りに行く様子が見られます」そのことで相手が泣いたり,逆に反撃されたりして痛い目にあったり,先生や友だちの仲裁で話し合ったりして学んでいきます。そして発達していくにつれて言葉で,「貸して」「よせて」「いいよ」「後でね」などと相手と言葉でやり取りできる「コミュニケーションする力」が身についていきます。また,直ぐ手にしてみたいという気持や後でねと言われて待つという「がまんする・辛抱する力」が身についていきます。
 今2つの力すなわち「コミュニケーションする力」と「辛抱して待つ力」が少し身についたとしましょう。この力は自分の身体の血や肉になって身についている力ですので,自分がどこへ行ってもついて来てくれます。急にどこかの保育園や幼稚園に変って誰も友達がいないところでも,この2つの力がそこの保育園や幼稚園の友だちと一緒になった時に自分を支えて最大の応援団になってくれるのです。
 子どもたちは猛烈なスピードで様々な体験をしています。体育的,音楽的,創造的なこと,更には毎日の生活でのテレビや社会などからの情報。その体験は大人から見たら良いことも悪いこともあります。ですから子どもが真似をして表現したらきちんと教えていかなければなりません。「今のはお母さんは悲しいよ。なぜだと思う?」「お母さんはうれしいよ。・・」「助かるわ。・・」「がんばっているね」・・など。
 私たち大人は,子どもを見守り,やり取りしながら真の沢山の大応援団を子どもに身につけさせていきたいものです。

育つ〜その4 さらに豊かな心を育てるために

画像1
 豊かな心を育てるためにたくさんの感動や共感を語る,そういう姿を子どもに見せるということが効果的だと言うことを,その3で話しました。
 それが車輪の片方ならもう片方の車輪があります。それは,自らが様々なことに挑戦したり触れたりすることです。
 例えば,ジョギングやマラソンをしている人は,マラソンを応援に行ったり早く走る選手を見て「どうしてあんなに速い」「どんな練習を・・」などと興味や感動が出てきます。料理を少しでもやっていると「この味は,何。美味しい」「きれいな盛り付け」星やロケットを見たことがあれば「あの星はね・・」「このロケットはイトカワヘ行ってきたよ。すごい」園芸に興味があれば,スーパーの野菜売り場に行くと「トマト大きい。すごいな。どんな手間をかけたのかな」「キュウリまっすぐや。お百姓さんはすごいね。プロやね」子育ても毎日変化があり違いますから感動の連続です。「すごい,こんな言葉を知っているの?」「できるようになったんだ」「おかあさんうれしい」などとどんなことでも自分が少しでも関わっていることには感動や共感や興味が倍増されます。
 ということは,自分がいろいろなことに挑戦したり自分から関わったり,読んだり触れたり見たり経験したりしたら,そのことについて感動や興味が広がり深まるということです。ということは,それだけ心が豊かになっていっているということです。
 生涯学習と言われますが誰でも遅いということはなく,様々なことに挑戦したり本物に触れたり自然の中を歩いたりたくさんの人と語り友達になったりいろいろなジャンルの本を読んだり,まだまだいっぱい数えられないくらいありますが常に挑戦していきたいですね。
 子どもたちは幼稚園や家庭で様々な遊びを通して経験を増やしています。ごっこ遊び,砂や虫など自然との遊び,音楽や運動や創造遊び,音楽や劇や様々な本物に触れるなどなど,人と関わりながら毎日膨大な体験をしています。子どもの発達には目を見張ります。すごいスピードで成長しています。私たち大人も子どもたちに少しでも近づけるようにがんばりたいですね。

学ぶ〜その3 豊かな心を育てるために

画像1
学ぶ〜その1では「自分の物の見方を変えることで子どもも変わってきた」というお母さんのエピソードを紹介しました。 その2では「物事に感動し共感できる豊かな心は,相手を育て同時に自分自身も学び向上している」ということを紹介しました。

 では,「豊かな心を持つにはどうしたらよいのでしょうか?」「共感できるにはどうしたらよいのでしょうか?」
 胎児期,乳・幼児期に,お母さんが自分の感動・共感を子どもに語り聴かせることが最も効果的だと思います。 「緑が若葉色できれいね」「ウサギsんがこっちを見ているよ。こんにちは」「横断歩道の小学生,手を上げてさっさと歩いているね」「雨ですね。たくさんのカエルさんの声が聞こえるね」「この曲はモーツアルトさんの作曲だよ。うっとりするね」どんなことでもよいのです。たくさん感じたことを語り見たこと聴いたことを語ったらいいのです。胎児もちゃんと聴いています。乳幼児ももちろん聴くことができますし難しい言葉が混じっても言っていることは分っています。心配されないでどんどん語ってください。
 「汗をかいて,がんばっているんだね」「雨の中でも道路を直してくれているね。ごくろうさまです」「あそこの二階のベランダであんな小さい子が洗濯物を片付けているね。えらいね」「少女は雪の中でおばあさんの夢を見ていました。そして天国に行きました。かわいそうなお話だったね。助けてあげたかったね」などと見たこと聴いたこと読んだこと感じたことなど共感することをたくさん見つけて言葉に出して語ってほしいのです。
 聴いた子どもは,同じように感じたり共感したりできるようになります。心豊かな子に育っていきます。共感した時点で学びを行っていますので,さらに心が豊かになっていきます。

 すでに育って大きくなった私たちはどうでしょうか? 手遅れでしょうか? いえいえ,まったく問題ありません。素直な気持ちになってたくさん感じ取りましょう。そうしたら独り言でもいいですから,自分の心に語りかけてください。どんどん心が豊かになっていきます。
 心が豊かになるということは心の垢が取れることでもあります。そして本物の内面の優しさが出てきますので,表情が穏やかになりきれいになっていきます。みんなでがんばって心の汗を流しましょう。

学ぶ〜その2 豊かな心

画像1
 豊かな心は,持って使っていると学んでいることになります。
 「さわやかな風だな」「緑がまぶしいね」「あなたは声が優しいね」「(竹馬に)乗れたね。よかった」などなど自然に共感したり,人の良さや伸びに共感して語ったり言葉にできる人は,物事を肯定的に見る見方ですが,その時点で自らも学んでいるといえます。
 反対に「さわやか?・・別に」「緑?・・ふ〜ん」「声? たいしたことない」「竹馬? 乗れるのおそーい。私なんかもっと早く乗れたわ」など感動しなかったり否定的な見方言い方をしたらどうでしょう。つまり物事を否定的に見る見方です。この時点でこの方は学ぶ心をシャットアウトしているのです。つまり自分は上からの目線で「別に・・」とか「たいしたことない・・」と自然や相手から学ぶことを拒否しているといえます。ですから,いつまで経っても最初の位置に留まったままで何年経っても「別に・・,たいしたことない」と言っているのです。そんな風に子育てしたら,子どもはだんだん自信ややる気や自己肯定感を失っていきます。いつも否定されるのですから当然そうなっていきます。
 では,共感したものの見方はどうでしょうか? 自分を育てると共に子育てに抜群の力を発揮します。「さわやかな風(わたしの周りもさわやかにしたい)」「声がやさしいなあ(私もあんなふうになりたい)」「竹馬に乗れてよかった(がんばっているなあ。わたしもがんばってみよう)」共感している時点で実は(  )の中のような感情を気付いていないかもしれませんが持てているのです。自分が古い自分の殻を捨て,もう一歩も二歩も前に進んでいるのです。同時に学んでいるのですね。
 子どもをよくよく見ていると,その良さや伸びたところがよく見えてきます。その子のすばらしさが見えてきます。その事実に共感して子どもに語ってください。「ここよかったね」「できるようになったね」「優しい言葉をかけていたね・・」などなどです。これは子どもにとっては最高のほめ言葉です。認めている言葉です。子どもは自信を回復したり身につけていき自己肯定感や規範意識,責任感を高めていきます。自主性も育ちます。と同時に見たり聞いたり感じたりしている自分自身もそうなりたいと無意識に学んでいっていて,気付いていないと思いますが自分自身を高めていっているのです。

学ぶ〜その1 素直な心

画像1
 1年前のホームページにこんな記事を載せていました。

 一ヶ月程前に通用門でM君のお母さんとお話しました。
「この頃子どもを叱ってばかりいます。特に小学生のお兄ちゃんは10分で終われる宿題をダラダラと1時間以上かかって・・。万事この調子なので叱ってばかりです。どうしたらいいでしょう」ということでした。
 「お母さん,他人と比べたらいけませんよ。子どもを他の子や兄弟と比べて遅いとか出来ないとか言ってはダメですよ。その子をよく見ていたら必ず成長していますから,その成長した事実を言ってあげてください。一日の生活の中で,朝の様子,食事,片付けや言葉,友達関係や風呂やテレビや宿題や本読みなど何でもいいです。成長しているところが必ずあります。そこを1週間前は○○だったけれど今日はこんなになったね。とその事実を言って下さい。そして,お母さんはうれしいよ。と言って下さい。この事実を伝えることは,子どもにとっての最高のほめ言葉,認める言葉です」「1週間とか前のことになると忘れるので,その日に心に残ったことを1行でいいからメモしたらどうでしょう。がんばってください」
 一昨日お母さんとまた話しました。「先生,毎日ではないですが日記をつけています。1週間前に書いたことなどを読み返していると,こんなことがあったなあとか,子どもがここは成長してきたなあとかいうことがよくわかり,そのことを言うようにしています」ということでした。
 お母さんの表情は穏やかで微笑んでいました。話したことを直ぐに実践しているこのお母さんの素直さに,お母さんから語られる子たちの成長に感動しました。お話ししているお母さんの表情には,親子の強い絆と一ヶ月前のお母さんを脱皮してはるか前を胸を張って輝いて歩んでいるお母さんが映っていました。
 Mさんの子育てに大きく高らかに乾杯!

というものでした。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      
学校行事
2/13 未就園児(たんぽぽ組・0歳〜3歳)いっしょに遊ぼう・教育相談日 10時〜12時
2/16 生活発表会
京都市立翔鸞幼稚園
〒602-8393
京都市上京区御前通今出川上ル鳥居前町671
TEL:075-461-3642
FAX:075-462-5321
E-mail: syoran-e@edu.city.kyoto.jp