山極寿一先生、ご講演会
- 公開日
- 2013/12/18
- 更新日
- 2013/12/18
学校の様子
写真は、講演が始まる直前の会場(生徒たちの緊張した空気が伝わってきます)《上》、資料を示しながらご講演される山極先生《下》の様子です。
『家族進化論』、『人類進化論 霊長類学からの展開』、『森の巨人』などの著書で知られ、人類学・霊長類学者の京都大学理学研究科教授 山極寿一先生をお迎えして、『ゴリラから学んだこと 〜人間の子どもの不思議〜 』と題された講演会を、18日(水)、本校体育館で行いました。
山極先生は、これまでの研究されたニホンザルやゴリラの生態などを、ビデオやたくさんの資料を示されながら、「ゴリラは対面交渉を行ったり、見つめ合う社会を形成し、挨拶までも交わすことができる」ことを教えてくださいました。
人間は、長い間ゴリラを誤解してきました。その原因の一つが、「ドラミング」と呼ばれる行動です。一見、他者を威嚇するように見えるドラミング。胸を叩くのは、「グー」ではなく、「パー」であることも教えてくださいました。
さらに、「ゴリラは、たいへん負けず嫌いです。しかし、勝つことも嫌う生き物である」と述べられました。衝突を避け、仲間を大切に、静かに暮らす動物であることを学びました。
また、母親と同時に、右腕の肘から先を失った子どものゴリラを、父親だけでなく、仲間の若いゴリラたちが、温かく見守りながら育てている様子を紹介され、事故から5年経った今年9月に、元気に暮らす彼(ドドと名付けられた8歳のゴリラ)の姿をとらえた映像が映し出されると、事前学習でドドのことを知っている生徒たちからは、「おぉ〜っ」と感動の声がもれていました。
外は冷たい雨が降っていましたが、体育館の中は温かい空気に包まれ、心地よい空間でした。生徒たちは、居心地のよい空気を感じながら、幸せな時間を、仲間とともに過ごすことができました。
『いのちプロジェクト』の一環として行った本日の講演会。山極先生の温かなお人柄と、ゴリラに対する深い愛情を感じられた講演会となりました。
生徒たちの心にも、人を思いやる温かな種が蒔かれたことを確信いたします。