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スナップエンドウ〈その1〉 2012/05/14![]() ![]() ![]() まずは莢のすじとりです。 1階のホールで私が一人始めていると, 「なにしてるの?」 「ぼくもしたい」 「わたしも手伝ってもいい?」 と4歳児のばら組の子どもたちがいっぱいきてくれました。 「スナップエンドウは莢も食べられるんだけど,すじだけは硬くておいしくないから,全部とろうと思って・・・ここのところを少しだけぽっきとして,すーっとこんなのがとれるのよ。一緒にしてくれる?」 「やる,やる!」 最初は少々難しかったようですが,おもしろくなってきたようです。 スナップエンドウの形状を見て 「笛みたいや」 と吹くまねをしたり, 「これはひげや」 と鼻の下にあて,今度は縦横を反対にして 「鼻水〜」 おもしろいことを考えるね。 全部終わってばら組の子どもたちはスナップエンドウを食べるのを楽しみに自分の遊びに戻っていきました。 次にやってきたのは,5歳児のゆり組です。 「なにしてたん?」 「スナップエンドウのすじとりを,ばら組さんが手伝ってくれてたの」 「ふ〜ん,やりたかったな・・・」 「それじゃ,ちゃんとすじがとれてるか確認してくれる?」 「いいよ・・・・あれあれ,とれてないのがいっぱいあるわ」 「このままやったらおいしくないのもあるかもしれんし,もっかい全部見てあげるわ」 ということで,もう一度全部確認して,とれていないのを再度すじとりしてくれました。 4歳児はお手伝いするのが楽しくて,わいわいとやっていました。 私も,ちゃんとできることではなく,手伝う楽しさや役立つうれしさを感じてもらおうとかかわっていました。 5歳児になると目的に合わせてきちんとやり遂げようとする力がでてきます。 なんのためにこれをしているのか,できていないとどう困るのかをちゃんと理解して責任をもってできるのです。 「これできてないみたいやし,もう一回やってみて」 「これは,こういう風にしたほうがいいよ」 と声をかけても,それにしっかりと応えてくれます。 横で見ていた3歳児の子どもが,莢から豆を出し始めました。 「このお豆は莢ごと食べられるから出さないでね」 と声をかけるのですが,豆を出すことが楽しくなってどんどん出していきます。 「みんなの食べる分がなくなっちゃうから,もうお豆だすのおしまいにしてくれないかな〜」 私が困ってお願いし続けているのを見て,5歳児のゆり組の子どもが 「先生,ちっちゃい人なんやし,いいことにしてあげ」 と諭されてしまいました。 そのやりとりを聞いてか,豆を出していた子どももやめました。 ついつい大人の都合でものを言っている私・・・ 発達の違いを見極め,その子どもに合った対応をする5歳児・・・ おそれいりました。 発育計測 2012/05/14![]() 体重計と身長計と座高計を見た3歳児の子どもが, 「それ,上でしたことある」 と口々に言い出しました。 そのとおり! 昨年の12月,就園児健康診断の時に,2階の遊戯室でしたのです。 よく覚えているのね。 その時にはお家の方に手伝ってもらっての検診でしたが,今日は子どもたちだけです。 特別ゲストで5歳児のゆり組が着替えの手伝いに来てくれました。 服を脱ぐのはまだいいのですが,着るのがなかなかです。 5歳児がズボンをもって 「ここに足入れて」 と言うのですが,3歳児はあっちむいたままでなかなか思うようにしてくれません。 「ほらほら,ここだよ」 怒りもしないで根気よく声をかけています。 しまいには,歩き出してしまった3歳児の後ろをズボンをもってついて回っていたり・・・ (とってもかわいいかかわりがいっぱいあったのですが,パンツ一枚の姿になるので,写真のアップはひかえますね) 滋野げんきフェスタ 2012/05/12![]() ![]() ![]() 10時の開会式には滋野学区の地域の方々はもちろん,上京区長さんや新町小学校・上京中学校の校長先生・教頭先生・先生方,消防や警察の方々も大勢駆けつけました。 開会式の時刻には幼稚園の子どもたちは数人でしたが,時間がたつにつれ,どんどんとやってきてくれました。 会場には,すべりだいやおもちゃ,お絵描き,スーパーボールすくい,的あてなど楽しそうなコーナーがいっぱいです。 段ボールでつくった迷路もあります。 これは,上京中学校のバレーボール部員が毎年恒例でつくってくれているようです。 朝ここに来てからつくったというのですが,大ががりで,子どもたちはおもしろくて何度も何度も通っていました。 長い迷路なので,中には,ちょっと怖くて覗くだけの子どももありましたが・・・ お絵かきのコーナーでは,中学生のお姉さんがかいている花をまねて幼稚園の子どもがかいていたりもしました。 お姉さんたちに声をかけてもらって,ちょっと恥ずかしそう。 会場には,幼稚園の子どもだけではなく,もっと小さい子どもから小学生,中学生,お父さん,お母さん,地域の高齢の方などが混じりあい,声をかけあって遊びが進んでいきます。 「おおっ,もうこんなにおおきゅうなったんか,そうか,そうか」 と地域のおじいさんに声をかけてもらっている子どもたち。 私も久しぶりに卒園生に会い,大きくなっているのに驚いたり,嬉しかったり・・・ お家の周りでのかかわりあいが少なくなり,年齢を超えてのつながりが薄くなってしまっている今日この頃ですが,このような催しをきっかけとして,地域の皆さんがつながっていかれること,とてもすばらしいことだと思います。 消防署からは子ども用の消防士の服と消防自動車を持ってきてくださっています。 子どもたちは服を着せてもらい,消防自動車の運転席や助手席に座らせていただきました。 うれしくてニコニコしている子どもや,ちょっと緊張して固まってしまっている子どもなど様々です。 中にはいろいろなところを触るので,ワイパーが動き出したりしていました。 大丈夫なのかしらと心配しましたが,消防士さんはそんな子どもたちをニコニコと見守ってくださっていました。 「大きくなったらはしご車の人になるんだ!」 と夢を語っていた子どもは,消防士さんの服に興味を持ち 「これは何するやつ?」 と質問し,消防士さんが子どもの目の高さまでしゃがんでくださり 「もくもくって煙が出た時に息が苦しくならないように,マスクをして,ここからおいしい空気がでるんだよ」 と分かりやすく説明してくださり,実際にマスクを子どもに装着してくださいました。 あこがれていた消防士さんに話を聞くこともでき,きっとこれからも夢をおいかけていくのではないでしょうか。 消防士さんたちに, 「しっかり勉強しんとなれへんで,がんばりや」 「あと,15年後に待ってるぞ」 と声をかけてもらっていました。 年齢を超えて,様々な方に出会えるげんきフェスタ,子どもたちはよい経験をたくさんさせていただきました。 地域の皆様ありがとうございました。 あわあわ 2012/05/11![]() ![]() 「ねえねえ,ちょっとそのあわあわちょうだい」 「ここには入れんといてや」 「この泡とこの泡をあわせたら,こうなったんやで,やってみて」 自分の発見したことを伝えあったり,泡をもらいあったりなど,友達とのやりとりの声がいっぱいあります。 3歳児でも色水遊びをしていますが,自分のしていることが楽しくて,友達とではなく,自分の世界で遊んでいます。 同じような遊びをしていても発達が違うと遊び方も違うのがよくわかります。 ゆり組の子どもたちが何人か,ペットボトルに色水と泡を入れて蓋をしています。 どうやら蓋に小さな穴が開いているようで,ぼんっと勢いよく落とすと蓋から泡が飛び出します。 中の水や泡の量を変えたり,落とす高さを変えたり,蓋をはずしてみたりといろいろ試して水や泡の飛び出す様子の違いを楽しんでいました。 何の気なしに見ているとただ水遊びをしているようですが,とてもおもしろい実験ですね。 小学校では授業の最初に子どもたちが本時のねらいを確認するステップがあります。 児童はその時間そのことを学ぶということを意識して学習します。 幼稚園では,子どもは遊びの中で無自覚に様々なことを学びます。 それを読取り,意識づけていくのは教師です。 意識づけるといっても『今あなたのしていることは物理の勉強で,落下と液体の粘性の関係を調べているのです』なんていうことを伝えるのではありません。 「それ自分で考えたの?おもしろいね」 「そっか,水がねばねばしてるからあんまり出てこないって気づいたのね」 「○○くんは△△ちゃんの考えたことから,もっとこうしたらって考えたの!すごいね」 などなど,発想や方法の独自性,自然の摂理や関係性の発見,友達と意見をかわすことによって高まっていく考察,学ぶことのおもしろさ・・・そのようなことを5歳児には5歳児なりに,4歳児には4歳児なりに,3歳児には3歳児なりにわかるように伝えていきます。 時には子どもなりに現在の科学で認められていることではない考察を導き出すこともありますが,『それは間違いです』と正すのではなく『おもしろいことを考えたんだね』『それは新しい発見かもしれないね』と自分でやってみて考え出した独創的な思いを賞賛していきたいと思います。 パンランチのお買物 2012/05/10![]() ![]() 4人のお当番の子どもたちががんばってくれました。 パン屋さんからの帰り道,パンを持っていることが嬉しくてパンの袋を振り振りしている友達を見て 「そんなに振ったらパンがつぶれちゃうよ」 「帰ったら,ぺしゃんこのパンになってるで」 と教えてあげている子どもがいます。 それを聞いて 「そっか・・・」 と大切に持直しました。 「この袋の中,何個入ってるんやろ」 「10個くらいかな」 「全部で30個くらいかな」 「100個もあったりして」 「そんなんあったら持てへんで〜」 と想像しながら数のあてっこをしています。 「今は小さい組(3歳児)さんはパンランチ食べへんけど,食べはじめはったら,100個はこえるよ。みつば幼稚園の子どもは今105人いるんだよ。先生たちも分の持って帰ってあげないといけないしね。 「えー!100個より多いの!」 「今日は1個袋持ってるけど,2つとか持つのかな」 「そうなるね」 「そっか・・・持てるかな・・・」 「ぼくは大丈夫やで,力あるし」 などなど,先のことまで心配しながらの帰り道でした。 4歳児のばら組に配りにいってくれた子どもは,配り終えた時にばら組の先生に呼び止められました。 ばら組の保育室に戻ってみると, 「ゆり組さん,ありがとう!」 とばら組の子どもたちが大きな声でお礼を言っていました。 パンをクラス毎に分けている横で,ばら組の子どもたちが 「なにしてんの」 と何度も覗きにきていました。 ゆり組の姿にあこがれ,ぼくも,わたしも,あんな風になりたいな,あんなことができるようになりたいなという顔をしていました。 幼稚園で異年齢がともに生活することで,憧れをもち,自分が成長したい,あのようになりたいと思う気持ちがとてもステキだなと思います。 そして,5歳児は自分がしたことに対して感謝されることを通して,自分は人の役にたっていると自分に自信をもち,自尊感情が育まれてもいきます。 そんな経験を繰り返し重ねていくことで,人として大切なものを育んでいければと願っています。 参観日 2012/05/09![]() ![]() ![]() お家の方に日頃遊んでいる様子を見ていただきました。 3歳児のたんぽぽ組ともも組はお家の方がきてくださったことが嬉しかったり,恥ずかしかったり・・・ お家の方から離れられなくなって遊んでいる様子を見ていただきにくかった方も多かったのではないかと思います。 それが3歳児さんの実態ですね。 4歳児になると,恥ずかしいながらもみんなで歌を歌うのを聞いてもらうということを意識してできたり,お家の人にひっつかずに自分の遊びに向き合うことができるようになってきています。 5歳児は遊戯室でクラスで遊んでいる様子を見ていただいたり,一緒に遊んだりしました。 何度も参観の機会をつくろうと思います。 子どもたちが少しずつ成長していく姿を見ていただければいいなと願っています。 リレー 2012/05/08![]() ![]() ![]() 今日は先生から誘いかけたようです。 全員の子どもが参加しています。 みつば幼稚園では子どもが好きな遊びをみつけて遊んでいく自由保育を大切にしています。 そして,それと同じくらい設定保育も大切にしています。 よく「みつば幼稚園は自由保育をされていますか?それとも設定保育ですか?」と尋ねられることがあります。 自由保育か設定保育かと○×の関係で尋ねられているようなのですが,みつば幼稚園では保育の中でそれらをうまく組み合わせています。 また,設定保育と聞くと,机に座ってお勉強・・・というイメージがある方も多いようですが,決してそうでありません。 先生に言われたことを言われたようにみんなが同じことをするのが設定保育ではなく,先生が意図的につくった環境や場の中で,子どもたちが自分の思いを存分にいかして活動する時間です。 「この遊びを子どもたちに落としたい(遊びの芽をつくりたい)」 「○○くんたちがしている遊びのおもしろさをクラスのみんなにも知らせたい」 「友達関係が固定化してきたから,もっといろいろな友達とかかわれる場をつくりたい」 「クラス全員で一つのことに向かって取組む力を育みたい」 など様々な理由で設定します。 降園前にみんなで絵本を見るのもそうですし,5歳児になるとクラス内のトラブルをみんなで考える時間をもったりもします。 今日のリレーも設定保育の一つです。 赤と白の2チームに分かれてリレーをしていました。 接戦です。 さっきは白チームが勝ったので,赤チームの子どもたちは今度こそは!と意気込みも強くもっています。 でも,赤チームのアンカーの前の子どもがこけてしまいました。 アンカーへのバトンは1周遅れになってしまったのです。 赤のアンカーの子どもは悔しくて怒り出しました。 走るのをやめようとしたのですが,先生の励ましもあり,投げ出さずに最後までコースを回ってきました。 ゴールした途端,号泣です。 「よく投げ出さずに最後まで走れたね,強かったね」 先生が抱きしめました。 「もう一回しよう」 クラスみんなで取組む中で,みんなでリレーをするおもしろさや悔しさを感じ,それを乗り越える強さをもち,友達の思いを察し,がんばった友達を認め,ずるした子どもを怒る,どうしたら楽しく進められるかみんなで悩む,ルールを作り出す,みんなで守ろうとする,チームで力を合わせる・・・・・ 子どもたちは様々なことを学んでいるのです。 小学校以降の教育では,リレーは体育という教科になります。 幼稚園では体を動かす楽しさを感じたり,体を鍛えたりする以外にも,リレーをする中でたくさんのことを学びます。 それが,幼稚園教育であり,総合的な学習といわれるところです。 初めてのお弁当 2012/05/08![]() ![]() 朝,登園してすぐに子どもが聞いてきます。 「先生,お弁当いつ食べるの?」 「お腹がすいたらね」 「お腹すいた〜!」 「ええっ,もう!?」 しばらくして別の子どもが聞いてきます。 「何時になったら食べるの?」 「何時になったらにしようかな」 「時計見にいこ,時計見にいこ!」 先生の手をひっぱっていきます。 「早く食べたい!早く食べたい!」 今日の午前中,3歳児さんの頭の中はお弁当のことでいっぱいだったようです。 お家の方がつくってくださったお弁当はどれもおいしそう! のぞいていると,みんな自慢げに見せてくれます。 「私の動物おにぎりやねんで,お母さんつくってくれはってん」 「ぼく,ウインナー入ってるんやで,いいやろ」 「先生はお弁当ないの?」 「先生,お母さんと一緒に住んでないから・・・」 「かわいそう・・・」 みんなで気の毒がってくれました。 よっぽどお家の方のつくってくださったお弁当がうれしいのでしょう。 初めてでうれしくてほとんどの子どもが座って食べていました。 たぶん今日だけでしょうが・・・ 中にはお箸を私の方に向けて 「して!」 と訴えます。 きっと「食べさせて」の略でしょうか。 「先生しないよ。自分でしてね」 ええっ!という顔をされてしまいましたが,その後見ていると必死で食べようとしていました。 お弁当を食べ終わったら,さあ遊ぶぞ!と飛び出していきます。 お弁当箱を片付けるという意識は全くありません。 家でも食べ終わった後に自分で食器を片付けたり,戸外でお弁当を食べた後に自分で自分のお弁当箱を片付けたりということは,なかなか家庭の中ではないのでしょうね。 先生が一人づつ声をかけるのですが,声をかけられた子どもも「どうして?」という顔をしていたり,遊びに夢中で帰ってくる気がなかったり・・・・ 全員片付くまで,たいへんでした。 お昼からはお腹もいっぱいになり,またまた元気パワーが満たされたため,降園時刻になっても保育室に帰ってきてくれません。 「もっと遊ぶ〜〜!」 子どもたちは大満足,先生たちはふらふらの初めてのお弁当日でした。 特養とランチ 2012/05/07![]() ごはんの後は,一緒に折り紙をして遊びました。 4歳児のばら組もやってきて 「何してるの?私も一緒にしてもいい?」 と一緒に楽しんでいます。 「わたしね,飛行機つくるの上手なの」 おじいさんにアピールしている子どももありました。 今年度も特養の方と,いろいろな場で交流していきたいです。 なかよし遊び 2012/05/07![]() ![]() 「♪はーじめまして,ごきげんいかが,あたまであくしゅをぎゅっぎゅっぎゅっ」 歌にあわせて,友達と体のいろいろなところで握手をして遊びます。 途中で相手を交代するのですが,まだやはり3歳児のときのクラスにわかれているようです。 旧たんぽぽ組の子どもは旧たんぽぽ組の子どもと,旧もも組の子どもは旧もも組の子どもとペアになっています。 担任の先生も,はやく旧クラスが交わって遊ぶようにとこのようななかよし遊びをしたり,遊びの場をつくったりしているのです。 昨年度のばら組も今頃の時期には同じように担任の先生が悩んでいたのを思い出します。 でも,少しずつ少しずつ交わり,みんなが仲良くなり,「ばら組」意識が強くなりました。 今年度のばら組も,きっとそうなるのでしょうね。 子どもたちが仲良くなる秘訣はお母さんです。 お母さん同士が仲良くなると,子どもも仲良くなるのが早いようです。 反対にお母さん同士がグループをつくって交わらないクラスは,子どもがいつまでたっても仲良くなりにくようです。 お母さん,よろしくお願いします。 |
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