声をかけましょう
- 公開日
- 2011/07/28
- 更新日
- 2011/07/28
園長室から
赤ちゃんはお母さんが言っていることをよく聴いて理解しています。赤ちゃんだけではありません。何とお母さんのお腹にいる胎児も,お母さんの感情を理解しその感情に影響されて生まれてくるということはお医者さんの言葉です。お母さんがお腹をさすりながらお腹の子に「お母さんはうれしいよ。楽しみにしているよ。元気に生まれてきてね」と言うとちゃんと反応するそうです。イライラするとイライラも反応するそうです。不思議なことに「出産予定日の××日はどうしてもお母さんは大事な用事のある日なので,次の日に生まれてきてね」と一生懸命にお腹の子に語りお願いすると次の日に生まれてくるそうです。赤ちゃんは自分の意思で生まれてきますから,お母さんの言うことや思うことがよくわかっているということです。「痛くないように生まれてきてね」とお母さんがお願いしたり,お母さんが出産の途中で苦しんでいるのを側で見ていたお父さんが「お母さんをいじめないで,痛くないように生まれてきて」と語りかけたら,その後は痛みが退いて楽な出産が出来た。などなど胎児がお母さんの思いや感情を理解して反応しているという事実が調べると続々と出てきます。
ましてや,乳児や幼児には,まるわかりです。大人が本気かそうでないか,本当に自分のことを考えてくれているのかどうかなどということは,瞬時にわかっているはずです。
以前「植物に感情はあるか?」ということが論争になったことがあります。動物はどうでしょう? とか考えてみるといろいろ不思議なことがわかってきます。 わたしが毎週会っているお百姓さんは「毎日畑を見回り『がんばっているね。甘くなってね』と声をかけるのと見回らないのとでは,出来や甘さが全然違うよ。見回って声をかけると甘くなってよく出来る」と言いました。また,同じことをしても優しく声をかけながらやると出来がよくなるとも言います。トマトや乳牛にクラッシックやモーツアルトを聴かせると出来たトマトや搾った乳が甘くなるので,音楽を取り入れた栽培や飼育をしている人も実際にいます。植物も動物も人の思いや気持ちや音楽を受け入れる能力があるとしか説明がつきません。
「人間じゃないと,それもそこそこ大きくならないと何もわかっていない」などという考え方が,いかに傲慢で独りよがりで宇宙の法則からかけ離れた考え方かということです。胎児も乳児も幼児も小学生もしっかりとわかっています。私たちは先ず大前提としてそこを理解しておく必要があります。
では次に,私たち大人は,どんな態度で接しどんな声かけを子どもたちにしたら良いのでしょうか? それは,一人の独立した人として命として丁寧に優しく接することです。その子の様子をよく見て,言っていることをよく聴いて事実をそのまま言うようにしようと思って声をかけたらいいと思います。
例えば以下のような調子です。「もぐもぐとよく噛んでたべたね」(事実)「(聴いて)えっ,一人でトイレできたの? 一人でトイレできたね(聞いた事実)よかったね。がんばったね(子どもの気持ちや思い)」「洗濯物を片付けてくれたね(事実)」「汗をかいて手伝ったね(事実)」その後に付け加えるとしたら「ありがとう」とか「お母さんうれしいよ」です。
例えば「台所を一緒に手伝ったね。ジャガイモの皮も剥いてくれたね(事実) ありがとう。お母さんうれしいよ(付け加えの感謝の言葉)」
子どもはエネルギーが身体の奥から温泉のように湧き出ています。ですから疲れませんし疲れてもすぐ回復します。動き回りたがります。何でも兆戦したがります。エネルギーを発散しないとイライラするのです。ひどいときは病気になるのです。テレビに子守をさせないで,絵本を読んだり体を動かして遊ばせたり手伝いをさせたりどんどん動ける環境を作って挑戦させましょう。そして子どもの様子をよく見て,子どもの声をよく聴いて出来るようになったことやその子の良さを事実を語り,声かけしてほしいと思います。そういう思いで子どもに接していたら,私たち大人はこどもからご褒美がもらえるのです。子どもからたくさんのパワーをもらえますし子どもからたくさんのことを学ばせてもらえるのです。