木を植えて箪笥をつくる
- 公開日
- 2013/05/31
- 更新日
- 2013/05/31
校長室から
−PTAだよりに寄せて−
木を植えて箪笥(たんす)をつくる
田舎では娘が嫁ぐ時に持たせる箪笥の材にするために、親はまだ自分自身が若い頃に桐の木を植えたと聞きます。男が生まれるのか、女が生まれるのかもわからず、そうなる時のことを思い描いて大切に木を育てる。そんなゆったりとした感覚が当たり前のように生き方の中に包み込まれている。早い結果や成果を求める時代が続く中、私達の人生観や価値観も知らず知らずのうちに変容していっているのかもしれません。
学校の営みには目の前の困りに対応する即応力が求められることもあれば、少し長い目で見ることのできる包容力も必要とします。そして何よりも、遠いと思える未来に夢を馳せる想像(創造)力とそれを実現に向かわせる、地道な学びと忍耐力がとても大切です。人がそもそも持っている生命力と成長の可能性を、私達大人が、家庭や学校、地域社会というさまざまな形でその力をひきだし、支援していくことが教育の本来的な意味だと考えます。
現代社会を「困難な時代」と呼ぶ人がいます。確かにそうなのかもしれません。しかし、だからこそ夢や希望が大切にされる時代であるとも言えます。そして下京中学校では「志」という言葉を大切にしています。豊かで平和な社会を創り上げていく人材の育成を願っています。そのために、今年度もまた「志 きらめく」を校是とし、あわせて「挑戦」という言葉を学校経営の中心に据えて教職員一同、心を一つにして頑張っていきます。どうぞ、ご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
2013.5.31
校長 村上 幸一