学校日記

FOUNTAIN(校長室だより)No.11

公開日
2011/02/02
更新日
2011/02/02

校長室から

        京都市立桂坂小学校  山本 泉

 親にとってみればいうまでもありませんが,学校にとっても「いじめ」の問題は大変深刻な課題です。
 児童・生徒の「いじめ」によるとみられる自殺がなかなか後を絶ちません。本当に痛ましいことです。「いじめ」というのは結構身近にありながら,なかなか伝わってきません。なぜなら,「いじめ」に加担している者も,それが悪いことだと分かっているので,そのことを悟られないよう隠そうとするからです。また,いじめられている子もさらに状況が悪化することを恐れて,なかなか第三者に言おうとしないことが多いそうです。
 そういったことから学校が見落としている「いじめ」もきっとあると思います。学校側が「いじめ」に加担したり「いじめ」を拡大させたりするようなことや,「いじめ」の存在を知っていて放置するなどということは言語道断ですが,指導していてもなかなか無くならないというのも正直なところではないかと思います。子どもも自分がいじめられないために「いじめ」に加担したりすることもあるようで,複雑な人間関係に悩んでいる子も少なくないと聞きます。子ども達にとって,自分と同じ立場であり,何でも相談できる仲間同士であるはずが,自分に牙をむく同級生達。いじめられている子にとっては,自分の生きる場所がないような思いに駆られるのも無理はありません。
 学校ももちろん「いじめゼロ」に向けて全力を尽くしますが,やはり助けになるのは何といっても親であり家族だと思います。自分のことを受け止めて親身になってくれる,自分の居場所がある,存在価値を認めてもらえる,そんな家族の存在です。私も親の一人として,子どもが安心して話せるような,何でも相談できるような,そんな家族関係を持ち続けていたいと思っています。もちろん学校があてにならないわけではありません。相談していただければ必ず全力で動きます。
 しかし,それでもいつ我が子が被害者に…?親として多くの不安がおしよせてきます。また,被害者にならないためにも,加害者をつくらないことを考えなくてはなりません。
 親の立場で言わせていただくなら,私たちはまず,外でつらいことがあっても,ここに帰ってくればホッとできる,そんな家庭であり家族であり続けたいものです。

 さて,「いじめ」に関わることだけではなく,「子育て」については多くのことを考えなければなりません。
「子育て」について考えることはいろいろあっても,なかなか思うようにはいかず,実際の「親の関わり方」は難しいものです。客観的には,「親としてこうあるべきだ。」と思っていても,我が子への関わり方では「そうはしていない。」こともあるのではないでしょうか?

−親の関わり方の法則−(思春期の入り口の子ども達)

・自発性の法則
   親の手助けの回数と,子どもの自発性は反比例する。
・失敗は成功の母の法則
   失敗するチャンスがなければ成功もありえない。
・マイナスの法則
   あらゆるものが与えられて欲しいものがないのは,
   欲しいものに飢えている状態より悪い。
・非行化の法則
   子どもが非行化する原因を,親は,子どもの友達に求める。
   子ども本人が「友達」そのものであるという認識はめったになされない。

・原因追究に関する考察
   平均的な親は,子どもの問題の原因が学校にあると考える。
   平均的な先生は,子どもの問題の原因が親にあると考える。
   知的であると自認する人は,子どもの問題の原因が社会にあると考える。
     …だれも,子どもの問題の原因が自分にあると考えない。

 上記は,以前ある研修会で使われた資料の引用です。保護者の皆様はどんな感想をもたれるでしょうか。
  
 〜少年老い易く学成り難し,一寸の光陰軽んずべからず。〜
月日は,あっという間にながれていきます。みんなでしっかり子ども達を育てていきたいと思います。どうぞ,よろしくお願いいたします。