日文研の出前授業(3)
- 公開日
- 2010/12/21
- 更新日
- 2010/12/21
学校の様子
12月16日(木)第4回目の出前授業が5年4組で行われました。イースター島にある「モアイ像」についての興味深い講義でした。イースターの日に見つけたところからイースター島と名付けられたそうです。海を背にして陸を見ているモアイ像は,村を見守っているのです。
クイズ形式で次々とモアイの謎に迫っていきました。1000体もあるモアイ像は2体を残してすべて男性だそうです。ポリネシア人が船に乗って島につき,像を造ったとされています。モアイ像は耳が長いのが特徴的で,耳飾りをしているうちにどんどん耳が長くなりました。短耳族に対して,長耳族と言われます。
ラノララクの石切場で,倒した状態でモアイを掘っていき,酋長が亡くなると,海岸まで運びモアイを立てます。(写真の中)その道は「モアイロード」と呼ばれています。運び方は「そり説」「ころ説」が有力だそうです。なんせモアイは大きいものでは高さ20メートル,重さ20トンと巨大です。「アフ」という台座に載せて,目のソケットに目を入れれば無事完成ですが,海辺に運ぶまでに,途中で放棄されたモアイ像がいくつもあるそうです。
しかし,17世紀後半「モアイ倒し戦争」によってモアイは次々に倒されていきます。そこに武器もたくさん出現されています。人は,難を逃れて石組みの要塞に住みました。
モアイ像を造った時代は,実は現在のような赤土のやせた土地ではなかったのです。土を採取すると花粉の化石が見つかり,それはヤシの花粉とわかりました。ということは,島一体がヤシの森で覆われていたと推測されます。文明の初期はモアイ像も小さいものでしたが,どんどん巨大になり,それに伴い,木を伐採し続けた結果,表土の流出した島になっていきました。木がないと船も造れず,食糧難で,1万人の人口が100人まで減少したといいます。
地球の環境を守るということは人間が生きるために大切なことです。イースター島と同じ運命をたどらぬようにと,現代の我々への警鐘かもしれません。
「地球は宇宙という海に浮かぶ小さな島だから・・・」