日文研の出前授業(2)
- 公開日
- 2010/12/15
- 更新日
- 2010/12/15
学校の様子
12月15日(水)は6年1組の授業をしていただきました。講義題目は「楽しい賢治,悲しい賢治」です。6年生の児童は,国語で「やまなし」資料として「イーハトーヴの夢」を学習しています。事前に「猫の事務所」を読むようにとの宿題もありました。
宮澤賢治の世界を,熱心に話される先生。歌や詩や童話を描き,農業指導事業にも携わった賢治。しかし,生涯に2冊しか出版されていなかったことに驚きました。当時は,賢治の作品が受け入れられる社会ではありませんでした。
「猫の事務所」で事務所を解散することに「半分賛成」ということばに着目されました。子どもたちも考えました。「解散すること」は,全部の解決にはなりません。賢治の作品は,決して答えを出さずに読者が考える余地を与えています。しかし,どれだけの読者(私も含めて)が賢治の生き方の本質を理解できているでしょうか。当時もそうだったに違いありません。
賢治の理想とした「イーハトーヴ」は,今の私たちこそ考えなければならない大切な問題を提示しています。「万象を貫く生命の流れ」が賢治の思想の中心です。
「わたしという現象は,仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」賢治流の難解な文章を分かりやすく説明していただきました。もっと時間が許すなら,「蠕虫舞手(アンネリダ タンツェーリン)」の詩をもっと詳しく解説いただけたのになあと少し残念なおもいでした。