学校日記

怒 ら  な い 人

公開日
2016/02/03
更新日
2016/02/03

校長室から

 今年度も残り2ヶ月となりました。新しい学年になって,1年生は小学校に入学して,どのような1年間でしたか。学校は楽しかったでしょうか。友だちと仲良くできたでしょうか。ほとんどの人が,「楽しかった」「仲良くできた」と答えてくれると思います。
 しかし,広沢小学校の皆が,毎日,「楽しかった」「仲良くできた」のでしょうか。悲しい思いをした日や友達とけんかをしてしまった日があったのではないでしょうか。それは,人の感情を表す『喜怒哀楽(きどあいらく)』の『怒(ど)』,つまり『怒(いか)り』が原因になっていることが多いようです。その『怒り』さえなければ,きっと毎日楽しく仲良くできるのに・・・。
 ところで,「怒り」をなくすことはできるのでしょうか。あるお坊さんが,とても簡単でわかりやすい方法をお話しされていました。それは「怒らないこと」だそうです。ただそれだけのこと。怒らなければいいのです。怒らなければ「怒り」はありません。だから。それ以外に答えようがないということなのです。
 では,「怒り」とは,一体何なのでしょう。「怒り」というのは「愛情」と同じく,心にサッと現れてくるひとつの感情です。人は自分の家族を見たり,好きな人を見たりすると,心の中にすぐ「愛情」という感情が生まれます。また,美味しいものを食べたときも,楽しい感情が生まれてきます。それは瞬時に起こります。「怒り」は,「愛情」と同じように人の心に一瞬に生まれる感情なのです。
 そのお坊さんは,「怒りの治め方」もお話しされていました。「怒り」とは自分の中から生まれてくるものだから,解決方法は「怒りそのもの」を自分の中から抜き出すことしかない。つまり,怒っている「今の瞬間の自分に気づくこと」だそうです。だから,「怒り」が生まれたら,「あっ,怒りだ。怒りだ。今,自分は怒っている」とすぐに自分を観るのです。最初は,「人が何か言うと,すぐに怒ってしまう」のは仕方がないけれど,怒った瞬間に「これは怒りだ。怒りだ」と自分を観るのです。そうすると,「怒り」は生まれたその瞬間で消えてしまうそうです。
 さて,お坊さんのお話しされたことは,本当なのでしょうか。簡単なことのようで,とても難しいことのような気がします。頭では理解はできるが,実際に心と体が行動してくれるかが心配です。しかし,努力してみる価値はありそうです。怒りを「抑える」「がまんする」のではなく,自分の怒りに気づき,自分の中から「抜き出す」こと。『怒らない人』をめざして,お坊さんのことを信じてみてはどうでしょうか。