学校日記

〜友だちの考えを理解し,自分の考えを伝える力を身につける〜

公開日
2015/06/01
更新日
2015/06/01

校長室から

 子どもたちが育つ社会環境の変化に加え,産業・経済の構造的変化,雇用の多様化・流動化等は,子どもたち自らの将来のとらえ方にも大きな変化をもたらしています。子どもたちは,自分の将来を考えるのに役立つ理想とする大人のモデルが見付けにくく,自らの将来に向けて希望あふれる夢を描くことも容易ではなくなっています。
 また,環境の変化は,子どもたちの心身の発達にも影響を与え始めています。例えば,身体的には早熟傾向にあるが,精神的・社会的側面の発達はそれに伴っておらず遅れがちであるなど,全人的発達がバランス良く促進されにくくなっています。具体的には,人間関係をうまく築くことができない,自分で意思決定できない,自己肯定感をもてない,将来に希望をもつことができない,といった子どもの増加などがこれまでも指摘されてきました。
 とどまることなく変化する社会の中で,子どもたちが希望をもって,自立的に自分の未来を切り拓いて生きていくためには,変化を恐れず,変化に対応していく力と態度を育てることが不可欠です。そのためには,日常の教育活動を通して,学ぶ面白さや学びへの挑戦の意味を子どもたちに体得させることが大切です。子どもたちが,未知の知識や体験に関心をもち,仲間と協力して学ぶことの楽しさを通して,未経験の体験に挑戦する勇気とその価値を体得することで,生涯にわたって学び続ける意欲を維持する基盤をつくることができます。
 今,子どもたちが「生きる力」を身に付け,社会の激しい変化に流されることなく,それぞれが直面するであろう様々な課題に柔軟かつたくましく対応し,社会人として自立していくことができるようにする教育が強く求められています。

 そこで提唱されたのが「キャリア教育」です。キャリア教育とは,子ども・若者がキャリアを形成していくために必要な能力や態度の育成を目標とする教育的働きかけのことです。
 その必要な具体的な能力を次に示します。
◆人間関係形成能力・社会形成能力
 多様な他者の考えや立場を理解し,相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに,自分の置かれている状況を受け止め,役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し,今後の社会を積極的に形成することができる力。
◆自己理解能力・自己管理能力
 自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について,社会との相互関係を保ちつつ,今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主低的に行動すると同時に,自らの思考や感情を律し,かつ,今後の成長のために進んで学ぼうとする力。
◆課題対応能力
 仕事をする上で様々な課題を発見・分析し,適切な計画を立ててその課題を処理し,解決することができる力。
◆キャリアプランニング能力
 「働くこと」の意義を理解し,自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置付け,多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・活用しながら,自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力。

 広沢小学校では,これら必要な能力の中の「人間関係形成能力」を意識して,
〜友だちの考えを理解し,自分の考えを伝える力を身につける〜
を学校教育目標の副題(サブテーマ)にしました。