10月号 おたより
- 公開日
- 2016/09/30
- 更新日
- 2016/09/30
園長室より
9月5日に,京都市立深草小学校2年生との交流活動を行いました。
2年生の始めの挨拶が終わると7,8人のグループに分かれて自己紹介をしました。
あるグループの様子を見ていると…。4名のそら組の子どもたちの表情は緊張気味です。2年生たちが自分の名前や好きな食べ物を紹介しました。幼稚園の子どもたちの番がまわってきました。すると2年生が「言える?」「言える?」と口々に尋ねます。そして「(そら組の子どもたちに)ちっちゃい声でもいいから」「(2年生の周りの子どもに)静かにしてや」と雰囲気を和らげてくれます。
幼稚園の子どもたちが順番に自己紹介を始めました。○ちゃんの番です。まだ緊張がほぐれないようで天井を見上げています。言わなきゃ,でもどうしよう?と自分の中で格闘している様子が伺われました。少しして「◎◎○○(自分の名前)です。…」と答えられました。その後,2年生がその○ちゃんの手をそっとつなぎました。
自己紹介の後,じゃんけん列車をして遊びました。その後は『おはなしクイズ』といって2年生が始めに絵本を読み,そしてその絵本の中の一場面からクイズを出してくれました。
『やさいのおなか』の絵本を読んだ後,影絵のような野菜の切り口の絵を見て「これは?」とクイズが始まりました。3問目に△ちゃんが勢いよく手を挙げ,当ててもらいました。「みかん!」と答えたのですが,正解はトマトでした。「惜しい!」とすかさず2年生。そして他の2年生が「これは野菜の本だからなぁ」とせっかく答えたけれど違っていたことを諭してくれました。△ちゃんは回答が間違っていたけれど,すぐに立ち直り,次の問題にも手を挙げていました。「さぁ,最後のクイズです。」と2年生が言うと幼稚園の子どもたちは今までよりも張りきってクイズを聞き,全員が「ハイッ!!」と元気よく手を挙げました。回答者をあてる役割の2年生が「じゃぁ,全員で」とみんなを当ててくれました。「かぼちゃ!」と声を揃えて答えると「正解!」と2年生が大きな声で応じてくれました。
小学校との交流活動が今回は3回目になるそら組の子どもたち。幼稚園の遊戯室で行いましたが,やはり小学生との出会いに緊張しています。そのような中,2年生が幼稚園児のことを思い,“小さな声でもいいからね”といった心遣いが見られました。また,頑張った○ちゃんの手をつなぐというさりげない優しさも感じました。クイズでは正解でなかったことに「惜しい!」とフォローをしてくれたり,最後にグループ全員が楽しかったという思いをもてるように全員を回答者にしてくれたり,さすが2年生だと嬉しく,そして頼もしく思いました。そして誤解答した△ちゃんがふさぎ込まないかなと私は心配したのですが,それは要らぬことでした。失敗しても気持ちを切り替え,立ち上がることができ,△ちゃんがたくましく成長してきたことに喜びを感じました。
交流活動では,小学生にとっても,幼稚園児にとっても,学びがあるようにと願っています。お互いの心の中で芽生える相手への思いやりや葛藤体験を通しての自立などが見られました。