おたより 7月号
- 公開日
- 2016/07/19
- 更新日
- 2016/07/19
園長室より
≪想像する楽しさ≫
「絵本にかいてあったの」と七夕の絵本を先生に読んでもらって織姫になった年少児のAちゃんたち。頭に,二つの山の形にすずらんテープをつけて,紙でつくった和服を装って,2階の年長のそら組保育室を訪れました。
「あら!織姫さま」と私がにこやかに迎えると満足そうな笑顔で,しゃなりしゃなりと歩きます。そら組の子どもたちがつくったロケットが飛んでいるところを眺めてまた,自分の保育室へ戻っていきました。
そら組の子どもたちがロケットに興味をもち始めたので,つくばのJAXAの写真を保育室に貼りだされました。たくさんのロケットや宇宙服,ロケットの内部などの写真を見て,「(つくばへ)行ってみたいな」と夢が高まります。
「園長先生,一緒に行きたいな」とBちゃん。私が「つくばは遠いんだよ。新幹線に乗って…」とつくばへの道のりの話。「園長先生と一緒に行きたいな」とまたもやBちゃんの言葉に私も嬉しくなり,「じゃぁ,新幹線の中で何か食べる?」と提案すると「クッキー!」と思いが膨らみます。「いいねぇ」と共感していると「園長先生,いつも帰りはロケットに乗ってるの?」と真剣に尋ねるBちゃん。私は「う〜ん…電車」と急に現実の話をしてしまいました。
絵本を見て織姫になりたいという思いをすずらんテープや紙などを使って実現できた嬉しさや,織姫様=お姫様になれたという喜びを味わうことができたAちゃん。なりきって,しゃなりしゃなり満足げに歩く姿を見て,絵本からイメージや思いを膨らませ,遊びを楽しんでいることを感じました。
ロケットが登場する歌をきっかけにロケットや宇宙に興味をもったそら組の子どもたち。先生が身近に感じられるものとして私がJAXAに行った時の写真を掲示されました。それを見てロケットをつくったり,宇宙船をつくろうとしたり,想像がどんどん膨らんでいきました。一度行ってみたいなという思いからの会話の一コマでした。こんなになればいいな,こうしたいななど会話の中で願いが大きくなっていきます。絶対にありえないと思う私の帰路の話もそのような会話の中なので,思わずどうなのかなと素直に尋ねたのでしょう。
保育の中で,今でしか味わえない想像する楽しさを十分感じてほしいと思います。もうすぐ七夕,子どもたちの夢やイメージが膨らむ時期です。