学校日記

未(羊)年 この一年を振り返ろう

公開日
2016/02/10
更新日
2016/02/10

校長室より

遅くなりましたが,12月25日配布の学校だより「西ノ京」から

 2015(平成27)年もあとわずか。22日(火)は一年で昼が最も短い冬至で,ゆず風呂に入る日とされています。なぜゆず風呂なのかには諸説ありますが,冬至の日はこれから日照時間が増える日なので,運を呼び込む前の厄払いをするために身を清めるという意味でお風呂に入ったそうです。そして,ゆずは香りが強く,昔の人は「強い香りの元には邪気が寄ってこない」という考えから,厄祓いという意味もあるそうです。冬至は,太陽の動きからすれば,新しい一年の始まりなのでしょう。
 その冬至を過ぎるとクリスマス・冬休み・歳末商戦や大掃除など,何となくみんなウキウキせかせかしている年の瀬となりますが,華やかなクリスマスの過ごし方について,「クリスマスはとても楽しいが、同時に深く内省すべき時でもある。私たちはつつましく貧しい馬小屋の光景から何を学べるだろう。」(第265代教皇ベネディクト16世)との言葉があります。大晦日に撞かれる108の除夜の鐘も,人間の煩悩(ぼんのう)(=身心を乱し悩ませ智恵を妨げる心の働き)を取り除いて新年を迎えるためのものです。また,年明けの初詣や初日の出(ご来光) もこれから始まる一年間が良い年であるようにという祈りや思いがこめられています。
 それぞれキリスト教や仏教,神道など宗教的な意味合いもありますが,いずれも心静かに自分のこの一年間の歩みと今現在をふり返り,そして新たな年の目標,自分や社会の将来の姿を考えていく時機が,冬休みなのです。

 さて,2・3年生の皆さんは,今年1月最初の「学校だより」に未(羊)年に当って「群れ=仲間と協力し,共に高まる力 群れから自立し,飛翔する力」をつけようと書いてあったのを覚えていますか。「いつも群れに従う一人」「弱々しく迷える子羊」ではなく,群れの中でしっかりと「大人」に成長することは出来ましたか。
 年末のテレビや新聞などで,この一年間を振り返る記事や番組が特集されると思います。戦後70年にあたる今年の漢字が「安」になりました。2番目は「爆」,3番目が「戦」でした。国内外で紛争・テロなど様々な不安な出来事が起こったからでしょうが,安全・安心,平和を考えざるを得ない漢字が並んでいます。日本が国際社会の中で,どのような役割を果たすのか,2020年の東京オリンピック・パラリンピックをどう迎えるのか。決して,他人事(ひとごと),人任せにしないでください。 
 いよいよ18歳選挙権も決まり,来年の参議院選挙から実施されます。自分と日本の未来を中学生なりにいろいろ考えることは大切です。憲法の解釈をめぐって,大人,大学生にまじって高校生も意見表明したりして「民主主義」について一人ひとりで考えるようになってきています。未来を担う中学生として考えてみてもらいたいと思います。