旅立ちにあたって
- 公開日
- 2010/03/02
- 更新日
- 2010/03/02
校長室から
旅立ちにあたって
3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。いよいよ義務教育の期間が終わり、ある人は高校生に、またある人は社会に出て行く時になりました。中学時代と違い、未成年とはいえ、今以上にひとりだちする自立と自分で自分を律する自律が求められる事と思います。加えて、現在の日本の政治も経済も明るい見通しが見えない社会です。国全体が誇りと元気をなくしている状態です。そのような時に卒業される皆様にどのようなはなむけの言葉をかけたら良いのか言葉を失います。しかし、近代の歴史を振り返ってみただけでも、いつの時代も明るい未来が拓いていたわけではありませんでした。百数十年前の明治維新の時も、六十数年前の敗戦の時も、十五の若者が明るい未来を描いていたとは思えません。しかし、そうした逆境の中を若者達は失敗から学び、それを乗り越え、大きな志があろうと慎ましやかな生き方をしようと生きてきました。まず第一は、「生きる」と言うことが大切なことなのです。しかし、人間は単に「生きる」と言うことだけでは満足がいかなくなり、「龍馬伝」の坂本龍馬のように、「坂の上の雲」の秋山兄弟や正岡子規のように、様々な志や使命を持ちます。生徒の皆さんも先行き不透明であるからこそ志を持って生きていってほしいと思います。旅立ちにあたり一篇の詩を手向けの言葉といたします。
もう一度、ニッポンから何かを。
空を飛べないかから、飛行機がうまれた。
会えないから、電話が生まれた。
孤独だから、歌がうまれた。
何かのせいにして
そこに立ち止まることは簡単なこと。
何かに迷ったときは
つらいこと、むずかしいことのほうを選ぼう。
だってそれは
他のひとがやらない可能性が高いものだから。
最近誰かがテレビで言っていた。
「やらなきゃいけないことを好きになることだ」
いい言葉だと、と思った。
さあ、変わろう。