学校日記

学校支援ボランティア 再び

公開日
2011/03/04
更新日
2011/03/04

校長室から

 先日、本校の体育館西側の石庭園が完成したことで、一つの区切りをつけるために、「学校支援ボランティア感謝の集」を行い、本校の環境整備をしていただいている3名の学校支援ボランティアの方々(お一人は仕事の都合がつかず、残念ながらご欠席でした。)の内、2名にご来校いただき、PTA会長から感謝状をお渡しした。そのことは、本校のHPに詳しいが、この話題を再び取り上げた訳は、「感謝の集い」後の生徒たちの思いを書いた文章を読んだからである。多くの生徒が、中京中学校の校内や押小路花壇がいつも美しい状態であり、京都の中京の地にふさわしい石庭園や校内にある木製のいす付きテーブルや掲示板、各クラスの学級文庫用本箱がなぜ出来たのか、そのいわれをを知らずに、その状態にあることがあたりまえだと考えていたようである。むろん、このことは、校長である私の責任である。「感謝の集い」の中で、田中さんという79歳のボランティアの方からは、「72歳で今までの自分の仕事から一切身を引き、以来7年間、朱雀第一小学校の朝の立ち番と中京中学校の樹木の剪定を行ってきたいわれと昔の中京中学校の様子」をお聞きした。また、森田先生(私にとってはいつまでも先生なのである。)からは「石庭園作りにあたり、今まで一度も経験をしたことのない事なので、本やインターネットで調べ、京都の有名な石庭を見に行き、お知り合いから石や竹を集め、『自分以外、全て師である』と考え、こつこつと8ヶ月間、庭造りに取り組んだ」事をお聞きした。共に共通することは、無償で行っていることはむろん、他の人からほめてもらおうという気持ちは微塵もなく、ただただ喜んでいくれる人がいる、そのことにより笑顔になる人がいる、その一念で続けて来られたようである。
 生徒たちの感想の多くに、美しい校内環境が当たり前だと思っていたが、こんなにも熱い思いで中京中学校及び生徒を大切に思ってくれていることを知り、今度会ったら直接「ありがとう。」と言いたい、そして何人かの生徒は「いずれ自分も人の役に立つボランチィアをしたい。」と結んでいた。
 人を育てることは難しい。「教育・・人を教え育てる」に携わる者として、言葉を尽くして気持ちを伝えようとしても伝わらず、もどかしい思いを毎日のようにしている者に取って、この学校支援ボランティアの方々の行為は、百万語にも匹敵する行為であることを教えられた。特に、この3月卒業していく生徒の皆さん、これから先、うまくいくこともそうでないことも(そうでないことの方が多いと思いますが)あると思いますが、その時にはどうぞ、中京中学校を、そして君たち生徒を大切に思う人がこの世にいることを思い出し、自分のことだけでなく、「人の役に立つ」人になる努力をしてもらいたい。本当に「勉強する」とは、そういうことかもしれない。
 卒業おめでとう、君たちの洋々たる前途を祝す。
   中京中学校長 戸塚 恵美子