憲法記念日に寄せて
- 公開日
- 2016/05/02
- 更新日
- 2016/05/02
校長室より
5月3日は、憲法記念日で国民の祝日と定められています。今日は、憲法についてお話をします。
1945年(昭和20年)8月15日、第二次世界大戦で日本が敗戦した後、それまでの軍国主義とそれに結び付いていたものをなくし、新しい国づくりが始まりました。その中で、これからの日本をどんな国にしていくのかを決める基本になる憲法の改正は、最も重要なことでした。1945年10月、軍国主義に結び付かない、国民が幸福に生活が送っていけるような民主的な憲法を作ろうということになりました。政府が中心となり、各方面の意見を聞き、いろいろと討議や修正をし、1946年(昭和21年)11月3日に交付され、翌年の1947年(昭和22年)5月3日から施行(しこう)されました。これが今の日本国憲法です。
この憲法は、前文と11章(しょう)103条(じょう)からできていて、民主的で多くの優れた特色を持っています。その中で3つの大きな原則について話しましょう。
その第一は、「国民主権」ということです。
国家の仕事のすべては国民の考えに基づかなければならないことです。
第二に、「基本的人権の尊重」ということです。
これは、すべての人が生命、自由、幸福を求める権利を持っていて、この基本的な人権を守ることは国家の最も大切な仕事であると決めています。
第三に、「平和主義」ということです。
この世の中から戦争をなくすために、日本はいっさい戦争をしない。そして、平和を愛する世界の国々と手を握り(にぎり)、お互い信頼し合って世界の平和を築いていこう。国と国の争いは、戦争や力でなくて話し合いでまとめましょうと書いてあります。
特に、この3つの大きな原則の中で、中心となる「基本的人権の尊重」は、人類の長い歴史の中で、たゆまない努力を積み重ねて確立したものです。私たちの侵(おか)すことのできない永久の権利として、お互い尊重し合って守っていかなければなりません。
皆さんの身の回りを考えてみましょう。
1)人の嫌がることを言ったり、したりして、弱い者をいじめていないか。
2)そのような行為に無関心でいたり、何もせずに見ているだけで仲間はずれにしていないか。
3)相手の立場を考えない迷惑行為や、命の尊(とうと)さを無視した暴力行為などはしていないか。
4)その結果、大切な人を悲しませたり、周りの人の心や体を傷(きず)つけていないか。
こうした行為は、人権を無視した行為で、日本国憲法の精神に反しています。言い換(か)えると、「一人一人が大切にされ、みんなが気持よく学習できる楽しいクラスを作らなければいけません。」と日本国憲法は言っているのです。
今一度、君たちの学校生活を振り返って欲しいと思います。学年や学級そして、部活動などで、機会あるごとに人権の大切さについて、話し合い、暴力のない、いじめのない、差別のない、「一人一人が大切にされ、生き生きと学ぶことのできる学校」を作って欲しいと思います。
北野中学校
校長 恒川 圭一