日文研の出前授業(最終回)
- 公開日
- 2011/01/26
- 更新日
- 2011/01/26
学校の様子
1月26日(水)今日が最後の出前授業でした。6年2組の学級で行われました。テーマは「漢字の読み方と日本の歴史」です。
漢字はいっぱいあって,一つの漢字にも読みがたくさんあってそれを覚えるのは大変だというのが子どもたちのおもいでしょう。日本語の漢字には「音読み」と「訓読み」の2つがあります。
音読み・・・中国での発音から来ている。
訓読み・・・意味を表す。 日本語そのもの(翻訳)
中国や韓国などでは,漢字一つの音読みは一つしかないのが原則だが,どうして複数の音読みができたのだろうか?下記の漢字の音読みを子どもたちは答えていきました。
万(マン)(バン) 文(ブン)(モン) 日(ニチ)(ジツ)
人(ニン)(ジン) 明(ミョウ)(メイ) 丁(チョウ)(テイ)
複数の読みは,中国から漢字音が紹介された時期の違いによるものだそうです。
中国では 日本では
呉音(ごおん)・・・南北朝・隋・唐の初期 飛鳥時代
漢音(かんおん)・・唐の半ば〜 奈良時代〜平安時代初期
唐音(とういん)・・宋の終わり〜元 鎌倉時代
「呉音」主に渡来人が伝える。「漢音」が広まった後も仏教語を中心に残る。
仏教(お経)を読むには漢字が必要だった。
「漢音」主に遣唐使が伝える。 朝廷が呉音を使わずに漢音を使うように命令
今一番よく使われる音である。
「唐音」禅宗の僧侶が中国に渡って学ぶ。禅宗の寺の中で使われた音。
今の中国音に近い音である。
万(マン)MAN 文(モン)MON アルファベットで表すと
(バン)BAN (ブン)BUN 「M」「B」が共通
日(ニチ)NICHI 人(ニン)NIN
(ジツ)ZITSU (ジン)ZIN 「N」「Z」が共通
明(ミョウ)MYO 丁(チョウ)TYO
(メイ) MEI (テイ) TEI 「YO」「EI」が共通
漢字の読みが,日中の歴史との関係から来ていることに興味づけられました。漢字の読みや話しことばも,今後時代と共に変化していくのでしょう。
今年度も日文研の先生方に8回の講義をしていただきました。それぞれ専門的な知識を子どもたちにわかりやすく教えていただき本当にありがとうございました。