学校日記

感謝の心〜人権朝会〜

公開日
2012/12/13
更新日
2012/12/13

校長室から

 人権月間を迎え、子どもたちに身近な人権について考えてもらう機会として、人権朝会でお話をしました。今年は、「電車のトーリー」というお話を通して、自分が元気でいられるために、支えてくださっている方々について考えてもらいました。1年生〜6年生までの児童が、自分たちなりにいろいろ考えてくれたと思います。その後、人権標語づくりを各クラスごとにしてくれました。出来上がった人権標語は学級の前に掲示してあります。
 
 「電車のトーリー」のお話は以下のようなものです。
 ぼくは電車のトーリー。うみべのまちとまちとを結んではしっているんだ。まいにち、おきゃくさんをいっぱいのせてね。「トーリー、かっこいいね。」線路の脇で、小さな男の子が手をふってくれた。「時間ぴったりにしごとにいくことができて、たすかるわ。」
えきのホームで、女の人が褒めてくれた。ぼくはとってもうれしくなって(ようし、がんばるぞ)っておもうんだ。
 でもね。ぼくががんばることができるのも、いろいろなひとたちのおかげなんだ。一日の仕事が終わると、ぼくはしゃこにはいる。「トーリー、今日もごくろうさん」しゃこではかかりの人たちがまっていて、モーターのねじがゆるんでいないか、車輪にひびが入っていないか、ぼくのからだをひとつひとつ丁寧にしらべてくれる。そしてぴかぴかになるまで、ぼくをブラシでこすってあらってくれるんだ。とってもきもちがいいんだよ。
 ぼくがしゃこでねむりにつくころ、「おやすみ、トーリー。いってくるよ。」といって、線路を守るかかりの人たちがでかけていった。ぼくが安全に走れるように、ふるくなった線路をとりかえる工事をするんだ。夜中じゅう、工事をすることもあるんだって。
 ぼくは電車のトーリー。いろいろなひとたちのちからで、あしたもぼくはお客さんをいっぱい乗せて、元気に走るんだ。

 挿絵のスライドを使いながら、子どもたちにお話しをしたあと、こんな質問を投げかけました
○「トーリーが、毎日お客さんをのせて元気にはしれるのはなぜかな?」
○「みなさんはどうですか。みんなも、トーリーのように毎日のように元気でいられるのは、自分一人ががんばっているからだけかな?」

 子どもたち一人一人が、自分の周りの様々な人々の存在を思い浮かべることができたと思います。それは友達であり、家族であり、先生であり、地域の人であり、さらには、目には見えないけれど社会や世界で働く人々であることを、学年の発達に応じて感じてくれたことでしょう。
 人権とは、まず自分のことを大切に思い、人のことを、その存在を想像できる力をもち、自分と同じように大切に思えることからスタートします。