学校日記

シリーズ:「子どもを共に育む京都市民憲章」〜行動理念4〜

公開日
2011/04/25
更新日
2011/04/25

校長室から

さて、このシリーズも4回目となりました。これまでのお話の中で「子どもを共に育む京都市民憲章」が、いかに当たり前のことを述べているかということが感じられたと思います。しかし、こんな当たり前のことを、わざわざ憲章として発表し、推進条例まで作って声高に行政が後押ししなければいけないことに、現状の厳しさがうかがわれます。事実、学校現場では、少数とは言え、残念ながら憲章の理念に反するご家庭や大人の行動が、見られます。そして、結局、被害を受けているのは、子どもたちです。
 
行動理念の4つ目は「子どもが安らかに育つ、家庭の生活習慣と家族の絆を大切にします。」というものです。これと関連するのが、平成18年におよそ60年ぶりに改定された教育基本法で新たに加えられた第10条(家庭教育)の第1項の内容です。そこでは、「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」と明確に親の責任について述べています。特に、「生活に必要な習慣を身につけさせる」というくだりがありますが、食事(朝食と夕食)、睡眠、洗顔、歯磨き、入浴、着替えなど衣食住に関するすべての生活習慣について、身に付けさせると共に、保障する責務が親にはあります。残念ながら学校で見受けられる「朝起きられない」「夜遅くまで起きている」「集団登校で登校できない」「朝ご飯を食べてこない。あるいは食べてきても、まともな朝食とは言えない(コーヒー一杯という例も)」「夕食を食べさせない。食べていても栄養のバランスがとれていない」「持ち物がそろわない」「同じ服を何日も着ている」「入浴をしていない」「歯磨きの習慣づけができていない」などといったことは、憲章の行動理念からすれば、論外と言わざるをえません。
 
子どもたちは、家族のことが大好きです。どんなにお仕事が忙しくても、それぞれのご家庭なりの「絆」の作り方があります。話をする時間、共に過ごす時間をたとえわずかでも、工夫して作ってあげてください。子育て世代のみなさんは、自分の趣味や遊び、ファッションのことよりも、子どものことを一番に考えてください。長い人生の中で、子育ての時代はそれほど長いわけではありません。後で悔いないためにも、今、目の前の子どもたちを思いっきり抱きしめてあげてください。そして、子どもたちにとって、安心で健康的で、情緒豊かなに育つ生活を保障してあげてください。