京都市の学校教育
- 公開日
- 2016/01/22
- 更新日
- 2016/01/22
校長室から
はや年の瀬,今年度の振り返りをしようと年度当初に京都市教育委員会が提示した「学校教育の重点」を見直してみました。そのP1にめざす「子ども像」があり次のように記述しています。
「伝統と文化を受け継ぎ,次代と自らの未来を切り拓く子ども」 そしてもう少し具体的には,
1 京都で学ぶ強みを生かせる子ども 2 社会的・職業的自立を果たす子ども
3 人権文化の担い手となる子ども が小見出しとなり,それぞれの方向性の記述があります。
私はこの中の1について,先日乗ったタクシーの運転手さんの話を思い出しました。
JRのキャンペーン商品に「そうだ,京都に行こう」というのがありますが,今年の京都の秋はどこの社寺が取り上げられたか知ってますか?と尋ねられました。私は分からなかったのですが,運転手さんが教えてくれたのは北野天満宮(天神さん)でした。それもあって北野天満宮は大混雑していたようです。この七条第三校区にも,御前通りや天神通りなど北野さんへ通じる通りの名前が残っていますが,他都市の人からしたらうらやましい限りかもしれません。
1について詳細を読んでいくと「本市は『歴史都市』『観光都市』『国際都市』『ものづくり都市』『大学のまち』など非常に多様な都市特性を持つ。また『古都京都の文化財』の世界文化遺産登録をはじめ『古典の日』の法制化や『和食』のユネスコ無形文化遺産…(中略)…本市の誇りでもある『琳派400年』等の文化芸術」など利用しなくてはもったいない都市財産を持っている事が記述され,これらを生かす取組を学校や地域でしなさい,という形で結んであります。
はてさて本校では京都で学ぶ強みを生かし切れているだろうか?と考えた時にいくつかの取組が頭に浮かびました。3年・5年の七条中央サービス会との連携。4年の琵琶湖疏水の探報見学や物づくり体験教室。5年・6年のジュニア京都検定基礎コース,発展コースの受験や名人コースへの挑戦。社会や総合で使うジュニア京都検定テキストブックも大いに役立っています。スチューデントシティは京都市内の小学生がまなびに行きますが,その中で漬物屋さんや八ッ橋屋さんなどでキャリア学習体験ができるのも大きな強みです。本校のこれからの予定では五色百人一首大会もあり,冬休みの宿題にもなっています。
その他『大学のまち』を生かした取組としては学生ボランティアが定期的に来てくれて,勉強を見てくれたり,遊びの相手をしてくれたり,ときには相談を受けたりしてくれています。地域では中央市場の鍋祭りには多くの児童が来場していますし,リサーチパークの子ども教室に参加してくれる子もいます。京都市が6年生の児童対象に京都再発見帖を作って世界文化遺産の無料見学証を配布してくれましたが冬休みにおうちの方と出かけてみても面白いかもしれません。「いやあ,冬休みは仕事が忙しくって!」と思われるご家庭もあるかと思いますが,お正月のお雑煮やおせちを食べながら,京野菜や和食について話し合ってみるのも京都の強みでしょうし,初詣を兼ねて近くの社寺に立ち寄るのも大きな学習となるでしょう。龍大ミュージアムや水族館,食文化ミュージアムあじわい館や来春完成の鉄道博物館,ホントに京都は,また七条第三小学校の立地を考えると冬休みにも京都の強みを生かさないのは「もったいない」のかもしれませんね。
校長 安田 曜