本物との出会い
- 公開日
- 2009/04/17
- 更新日
- 2009/04/17
6年生
図画工作科として「魚絵」に取り組みました。まずは3校時に「カサゴ(ガシラ)」と対面した子ども達。一昨年,昨年と魚の学習や中央市場の見学でお世話になった地域の仲卸業者の方に持って来ていただいた新鮮な魚です。いきなりの生魚に戸惑うかと思いましたが,子ども達はいきなり手づかみで,色々な角度から魚を観察しました。背びれと胸びれに鋭いトゲを持っていますので,気をつけるように言いましたが,ひれを持って広げたり,口の中をのぞいたりしながら,カサゴ(ガシラ)の印象を自分なりにもち始めました。イメージがふくらみ始めたら詩を書きます。書けたら,絵の具で下書きなしに魚の輪郭を和紙に描きました。目が少し飛び出したような形をしていますので,そのあたりに注目して描く子,紙からはみ出す勢いで魚全体を大きく捉える子,ウロコやひれの細部まで観察して忠実に描こうとする子など,同じ魚を描いているのですが,一人一人の受け止め方が違うことに驚かされます。ちょうど描き終えた頃に4校時が終わりました。カサゴ(ガシラ)は一度冷凍庫にて休憩です。そして,あの授業参観の5校時が始まりました。初めは,色をつける上での技術的な指導をしました。うすい色からぬること,濃い色ほどぬる面積を狭くすること,色を混ぜること,わざとぬり残しを作ること,赤を意識して使うことなどを指導しました。後は子ども達の今まで習得してきた技術とセンスで進めていきますが,個別に細かな指導をしていきました。本物の魚を見ながら描いているわけですから,時間との勝負でもあります。翌日になれば,想像で描くことになってしまいますので,限られた時間に完成させることは至上目標です。子ども達は少し焦りながらも,どんどん仕上げていきました。モノクロだった魚に命が吹き込まれ,生き生きとしてきました。今にも跳びはねそうな感じです。最後に名前の下に落款を押して完成です。学習には可能な限り本物との出会いが大切だと思います。多くの実体験が基盤となって,想像力は育まれていくと思います。無の状態から想像することは難しいですよね。