日本の心
- 公開日
- 2009/07/24
- 更新日
- 2009/07/23
6年生
昨日は『水無月』を作りました。2年前から夏の恒例行事として全校で取り組んでいます。今年は3回目ですから,子ども達も手馴れたものかと思っていましたが,作り方を全然覚えていないとのことでしたので,初めから説明をしました。まずは小麦粉と塩と砂糖を湯でよく溶き,20分ほど蒸せば外郎ができます。さらにその外郎の上に小豆をのせてもう一度蒸すと,温かい『水無月』ができあがります。後は冷蔵庫で冷やせば夏のおいしいスウィーツになるわけです。三角形の外郎は「氷」を表しています。冷房器具のなかった昔,冬の間にできた氷を氷室で保存して夏の涼を楽しんでいたようです。そんな氷の形を模しているのが『水無月』です。外郎の上に小豆をのせるのは,「魔除け」の効果があると考えられてきました。赤い小豆が邪気を払うそうです。また6月30日に『水無月』を食べるのは,一年のちょうど中間地点を無事に迎えられたことを喜び,また残る半年を無事に過ごせるようにとの願いが込められています。作り始めてみると,徐々に作り方を思い出してくるようで,子ども達はてきぱきと進めていきました。蒸している間に子ども達に毎年聞くことがあります。それは「月の名前を昔の言い方で言うと…」というクイズです。今年は3年目ですから,スラスラと言えるかと思いましたが,「4月=卯月」が最後まで残りました。蒸しあがった『水無月』は冷蔵庫に入れて,梅小路公園の緑の館に向かいました。この日は,地域女性会の方々のご好意で,「お茶席体験」をさせていただくことになっていました。
社会科の単元「源頼朝と鎌倉幕府」の中で,室町文化を学ぶ学習があります。その中で,書院作り,茶道,書道,華道など現代にも息づく文化が数多く残っていることを知り,実際に体験できないものかと考えていました。今回,地域女性会の方々のご好意により,それが実現しました。子ども達は2つの部屋に分かれ,部屋に入る時のお辞儀の仕方を教わりながら,畳に正座をしていきました。初めに「氷室」というお菓子をいただきました。そして,先生のお手前で立てていただいたお茶をいただきました。礼の仕方,茶碗の持ち方,回し方,飲み方,茶碗の返し方など,お作法を詳しく教えていただきました。茶碗に正面があることにも子ども達は驚いていました。「苦いから全部飲めない。」という子どももいましたが,「苦いけどおいしい。」とおかわりをする子どももいました。さらにお茶を立てる体験をさせていただきました。きめ細かな泡を立てること,お茶の香りが逃げないように素早く立てることなど,簡単だと思っていたことが意外に難しいこともわかりました。飲むのも初めて,立てるのも初めてという子どもがたくさんいましたが,まるで別世界にいるようなゆったりとした時間を楽しんでいました。「一期一会」の話もしていただき,このお茶席での出会い,時間を大切にしようとする気持ちについても学びました。子ども達の感想を紹介します。
・最初に掛け軸と茶花を見た時にすごいなと思いました。茶花はうすい青色をしていて,名前はわからないけどとてもきれいでした。お茶の香りは心がなごやかになるような香りでした。
・体験をしてとても上手だと言われてうれしかったです。一期一会はとても大切なことだと思いました。とても楽しかったです。
・お茶は飲んだことが一度もなくて,生まれて初めて飲みました。まず香りを楽しんで,その後飲みました。歴史の味がしてとてもおいしかったです。またお茶を飲みたいです。
・作法がたくさんあり,難しかったけど覚えられてよかったです。お茶を作る体験をして「り」の字や「の」の字を書くことがよくわかりました。「お上手ですね。」と言われてすごくうれしかったです。
・お茶室に入った瞬間,畳の匂いがしてすごくいい所だなあと思いました。抹茶の味は少し苦くて,でもほんのりいい香りでした。ぼくは一期一会を忘れず体験をしました。このような初体験ができたのですごくうれしいです。
・お菓子を食べた後だったので,口の中が甘かったのが,お茶を飲んでさっぱりしました。お庭があってお茶を飲みながらきれいな景色が見られてよかったです。お花もきれいでした。
一人一人,様々な受け止め方をしていますが,よい体験ができたことは確
かなようです。女性会の皆様,ありがとうございました。給食時間には朝
に作った『水無月』をいただき,今日は「日本の心」を五感で味わう充実
した一日になりました。