『組体操STORY』 VOL.3
- 公開日
- 2009/06/02
- 更新日
- 2009/06/02
6年生
運動会まであと1週間となりました。2日間の休校で遅れた分を取り戻すために,今週は少し詰め込んだ練習をしました。子ども達の疲れもたまってきているのではないかと心配しています。休校に入る前日,大技の1つである「立体ピラミッド」が立ち,意気揚々と練習を終えた子ども達でしたが,この技にははっきりと役割分担がありました。41人で1つのピラミッドを立てるのですが,役割が11種類あります。1番下で支える子ども,2番目で支える子ども,3番目で支える子ども…そして1番上に乗る子どもなど,様々な役割を1人1人の子ども達がきちんとこなしてこそ,初めてピラミッドは立ちます。1番下で支える子どもにかかる荷重はたいへん大きく,「何度も練習していると腕がふるえてきます。」という子どもの声を聞き,荷重に耐える子ども達のひたむきな姿勢を感じました。上に乗る子ども達は,上に行けば行くほど荷重は少なくなっていきますが,それとは別にバランス感覚や恐怖心に打ち勝つ精神力が求められます。このように,どこが楽とかどこがしんどいとかいう問題ではなく,1人1人が自分の持ち場で最大限の力を発揮することが,大技を成功させるポイントです。初めて「立体ピラミッド」が立ってから1週間,何度も練習をしていますが,今のところ成功率は100%です。さらにもう1つ,大技があります。「5段の塔」です。3段の塔はよく見ますが,5段の塔を立てるのは至難の業です。昨日初めて「5段の塔」の練習をしました。上の3段の子ども達は,少し前から練習を始めていましたので,安定して立てるようになってきました。しかし,下の2段の子ども達の上に乗って立てようとすると,どうしても立つことができません。地面の上で立つのと,人の上で立つのとでは,「足場の安定度」に雲泥の差があるのです。失敗しては組み直し,また失敗しては組み直しの連続です。「誰が誰の上に乗るか」という「人」の組み合わせも重要なポイントです。場所の交代をくり返しながら,一番安定する組み合わせを考えていきました。そしてとうとう「5段の塔」が立ちました。初めての練習でよく立てたと思います。がんばりました。しかし,その後はまた立てなくなり,練習が終わりました。唯一立った時の組み合わせで組んでも立たないわけですから,この技の難しさを実感したのではないでしょうか。この「5段の塔」は34人の子ども達が立てます。そして他の47人の子どもは,「5段の塔」の周りで「波」という技をしようと考えていました。しかし,「自分達も塔を立てたい。」という声が47人の中から上がりました。1つめの大技である「立体ピラミッド」は,41人で1つのピラミッドを作っています。さらにそのピラミッドは2つ立てています。ですから全員がピラミッドに関わっていることになります。一方,「5段の塔」は34人が塔を立てて,47人は塔ではない技「波」をするわけですから,「自分達も塔を立てたい。」と思う気持ちがよくわかります。しかし,体格やバランス感覚,精神力など様々なことを考えた結果,「5段の塔」は1つしか立てられないと判断していましたので,「じゃあもう1つ塔を立てようか」ということにはなりません。そこで,「5段の塔」のまわりに,47人が「2段の塔」を立てることにしました。「1つの5段の塔」と,「11組の2段の塔」が立って,組体操は終わります。あと1週間,完成に向けての総仕上げをしていきたいと思います。