学校日記

校長室だより24

公開日
2009/06/19
更新日
2009/06/19

校長室から

校長室だより 24

 紫陽花の花が美しく咲き,木々の緑もさわやかに感じられる今日この頃です。日曜参観には,多くの保護者の方々,地域の方々のご出席を頂きまして,誠にありがとうございました。子ども達も大変はりきっていました。

家庭教育学級での私の挨拶
 翔鸞小学校の子どもの健全な育成を図るため,これから申し上げることについてご家庭でもご協力いただき,共に頑張っていきたいと思っています。
 一つ目は,「あいさつ」をしっかり言える子になってほしいです。特に,「おはようございます」は,「私も頑張るし,一緒に頑張ろうね」という意味も込められていると思います。学校でも頑張りますが,ご家庭の中でも「あいさつ」を言える習慣をつけてもらえるようご協力ください。
 二つ目は,お互いに我慢をする心を身につけるということです。一般的にキレる子が多くなってきているといわれています。日常生活の場面では,自分の思い通りにならないことの多いことを自覚させることが大切です。
 三つ目は,自分のことをしっかり言えるようにすることです。担任に「先生トイレ」という子ども達が多いです。やはり「先生トイレに行ってきてもいいですか」まで言えるようになってほしいです。ご家庭でもよろしくお願いいたします。
 四つ目は,担任との連絡を密にとっていただきたいです。学習のこと,しつけのこと,身体のことなど何でも担任と話し合っていただきたいと思います。
 報告・連絡・相談の頭の文字をつなげると「ホウレンソウ」になります。このことは,翔鸞小学校の教職員の間でも大切にしているところです。
 最後は,学校の生活時間に合わせた生活リズムを作っていただきたいことです。朝食をぬく子どもが多いということが文部科学省の調べでわかったということです。朝食をぬくと朝の体温が低くなり学習に意欲がわかない。昼食を食べると元気が出て放課後運動をして,家に帰るとお菓子等を多く食べてしまいます。そのあとの夕食が食べられなくなり夜遅くまで起きています。そして,朝起きられなくなります。こういう状態になる子が増えているそうです。このことから朝食の大切さが分かります。子ども達の朝食よろしくお願いいたします。
 以上のことについて,学校でも頑張りますが,ご家庭でもご協力よろしくお願いいたします。

家庭教育学級の講演内容
 神戸女子短期大学食物栄養学科准教授平野直美先生のご講演でした。ご講演のテーマは「家庭における食育の大切さ」−子どもたちの健やかな心と体を育む食育−です。ご講演の内容は,[家庭における食育 の重要性] 
   
1子どもの脳の発達と食の関係
2生活習慣病予防軍を作らない食育
3心と食の関係  ※自尊感情を育てる食


1子どもの脳の発達と食の関係
「朝食は必ず食べる」が基本
 成人男性の脳では1時間に約5gのブドウ糖を消費する。肝臓に備蓄できるブドウ糖は約60gだから12時間分である。前日の午後8時に食べた夕食分のブドウ糖は,翌朝8時にはすべて消費されている。だから,朝食抜きはガス欠の車のエンジンをかけるようなものである。

「現代の子どもの食事の問題点」
1.朝食のとり方が少ない         6.カルシウム摂取不足
2.間食が多い・夜食が多い        7.獣肉・鶏肉が多い
3.インスタント食品・レトルト食品が多い 8.魚が少ない
4.糖分と資質が多い           9.食塩の取り過ぎが多い
5.緑黄色野菜が少ない          10.偏食が多い

2生活習慣病予備軍をつくらない食育
 ライフスタイル「メタボリックシンドローム予防は小児期から」
  ◆メタボリックシンドロームは動脈硬化により進行する心筋梗塞や脳血管障害と深く関連するが,その発症は一般には成人期である。しかし,近年の研究では動脈硬化の初期病変が小児期にも確認されている。
  ◆メタボリックシンドロームは生活習慣病の中心的疾患であり,ライフスタイルの修正が主要な方策となる。しかし,いったん確立した生活習慣への介入は容易ではない。

 「脳にとっての大切な栄養源」  『孫(馬子)は優しい』
  ま−豆類 ご−ゴマ類 は(わ)−ワカメ(海藻類) や−野菜 さ−魚
  し−シイタケ(きのこ類) い−イモ類

3心と食の関係   ※自尊感情を育てる
 食を通して「感情的効果」を共有
  ◆食体験は感覚体験だけでなく,感情的効果も大切な体験である。
  ◆給食は学校でみんなと一緒に食べるという大切な食体験である。
    ◎「一緒に食べると美味しい」という満足感(感情的効果)が得られる貴重な体験である。
 「自尊感情を」を育てる食文化
       「自尊感情」とは食に関して言えば,「自分はこの世界の中で,居場所を確保し,食べ物を食べ,愛されて,生きている価値がある」と思えること。
 一方,朝,早く起きて心をこめてつくってくれたお弁当元旦にお祝い箸の袋に名前を書いてくれた思い出,手を紅色に染めて漬けてくれた梅干の味など,暖かい愛情にあふれた食文化はこどもたちの心の中に少しずつ積もっていく。そうして獲た「自尊感情」はゆっくりと,揺るぎのない,しっかりとした「自尊感情」へと育っていく。

豊かなこころを育む食への提案
(1) 食卓を囲む際の楽しい雰囲気を大切に
(2) 家庭や学校での食卓は,子どもにとっての「安全基地」
(3) 温かい愛情のこもった食文化は子どもの「自尊感情」を育てる