学校日記

ディクション講座を開催しました

公開日
2026/09/14
更新日
2026/09/12

学校の様子

 9月12日(土)、今年度第1回目となるディクション講座を開催しました。


 ディクションとは、歌う言葉の発音やアクセント、言葉のつながりなどを学び、それを音楽表現につなげていくための学びです。本校では、大阪音楽大学のご協力のもと、年間4回この講座を実施しています。


 今回は、大阪音楽大学非常勤講師のジュリオ先生と、大阪音楽大学教授の田中勉先生にご指導いただきました。


 前半は、本校声楽専攻3年生2名がレッスンを受けました。


 ジュリオ先生からは、日本人が陥りやすいイタリア語の発音の癖について、身体の使い方も交えながらご指導いただきました。特に印象的だったのは、額から頭の上を通って身体の後ろ側へと続く線を意識し、その線に沿って音が流れるように発音すること。生徒からは、「身体の後ろ側を意識するのが難しい」という声もありましたが、何度も試しながら、身体の使い方と響きの変化を確かめていました。


 さらに、「この女性はどんな人物なのか」「なぜ、主語を省略できるイタリア語で、あえて“io(私)”と言っているのか」と、言葉の意味や登場人物の気持ちにも目を向けます。発音を整えるだけでなく、そこから人物やドラマを立ち上げていくことで、歌の表情も少しずつ変わっていきました。


 田中先生からは、一つの音符に二つの母音が入るときの扱い方や二重子音、アクセントなど、ディクションに基づいた細かな指導とともに、歌とピアノの関係や音楽的な解釈についても教えていただきました。


 今回は本校生だけでなく、中学生や一般の方々にもご参加いただき、後半は一緒にイタリア語の発音を学び、最後には、参加者みんなで一つの曲を歌いました。同じ場所で、同じ言葉について学んだあとに生まれた歌には、とてもよい空気が流れていました。曲そのものの力とともに、一緒に学んだ時間から生まれたものもあったのかもしれません。


 言葉を知り、身体で感じ、音楽として表現する。ディクションの奥深さを感じる第1回目の講座となりました。