学校日記

塩見 亮先生によるピアノ特設講座

公開日
2026/09/04
更新日
2026/09/03

学校の様子

 9月3日(水)、京都市立芸術大学准教授の塩見 亮先生をお迎えし、ピアノ特設講座を実施しました。3年生のピアノ専攻生3名がレッスンを受け、その様子を生徒たちが聴講しました。


 レッスンでは、音量や音色、ペダル、身体の使い方など、一つひとつを細かく確認しながら、その音がどんな表現につながるのかを丁寧にご指導いただきました。

「クレッシェンドからフォルテになるのは、音量が大きくなるというより、楽しさが増していく」

「アダージョは、時間が過ぎていくことにもう少し身を任せる感じ」

 

 楽譜に書かれた記号を単に音の強さや速さとして捉えるのではなく、その向こうにある感情や音楽の動きを考えていきます。塩見先生のふくよかでありながらすっきりとした、メリハリのある音に導かれるように、生徒たちの音も次第に変わっていきました。


 質疑応答では、海外での経験から、言葉のリズムと音楽との関係や、建物の違いによって響きそのものが変わることなど、実際にその土地で暮らしたからこそ感じられたこともお話しいただきました。


 また、初めてその曲を聴いたときに感じた感動やインスピレーションを、楽譜の中に求めていくこと。そのためにも音楽理論を学び、楽譜を読み解いていくことが大切だと教えていただきました。


 そして最後に、これからコンクールや入試などに臨む生徒たちへ、大切なメッセージをいただきました。


 演奏するときには、「下手だと思われたらどうしよう」「楽しんでもらえていないのではないか」と考えてしまうことがある。でも、聴衆は悪いところを探すために聴いているのではなく、皆さんの演奏を楽しみにしている――。


 「聴いている人が、自分の演奏を楽しんでくれると信じてほしい」


 そして、一つの曲に長く取り組んでいるときこそ、「できなかったこと」だけではなく、「どこができるようになったのか」を自分で捉え、言葉にすること。それが、長い時間をかけて曲と向き合い続ける助けになるとお話しくださいました。


 細やかな音づくりから、音楽を学ぶこと、そして演奏に向かう心の持ち方まで。3年生にとって、これからの演奏や入試に向かう大きな力をいただいた特設講座となりました。