学校日記

授業紹介シリーズ⑤ 聴音 ― 音を聴く力を鍛える

公開日
2026/09/08
更新日
2026/09/07

学校の様子

 今回の授業紹介は、音楽高校では欠かすことのできない「ソルフェージュ」の中から、「聴音」の授業です。


 聴音とは、演奏された旋律や和音を耳で聴き取り、音の高さや長さ、リズム、和声などを捉え、それを楽譜として正確に表す学習です。


 本校では、1クラスを到達度に応じて4つのグループに分け、それぞれの生徒に応じた授業を行っています。旋律や複数の声部、和音など、段階的に課題に取り組みながら力を伸ばしていきます。


 こうして鍛えている「聴く力」は、そのまま演奏する力へとつながっていきます。


 演奏するときには、自分がどんな音を出したいのかを思い描き、実際に出た音を聴き、その違いを感じ取りながら次の音へとつなげていきます。アンサンブルでは、自分の音だけでなく、相手の音を聴き、いくつもの音が重なって生まれる響きを捉え、その中で自分の音をどう響かせるのかを考えます。


 聴こえている音を、どこまで深く聴くことができるか。


 旋律を聴き、複数の声部を聴き、和音を聴き、その響きの中でそれぞれの音がどのような役割を果たしているのかまで感じ取る。耳が育つことで、それまで聴こえていなかったものが聴こえるようになり、それが自分の演奏を変えていきます。


 より深く聴くことが、音楽をより高いところへと引き上げていく。


 本校では、3年間、週2時間ずつソルフェージュの授業を行っています。日々の地道な積み重ねですが、こうして「聴く力」を鍛えることも、生徒たちの音楽を支え、その可能性を広げていく大切な学びの一つです。