学校日記

いじめをなくすために

公開日
2014/06/12
更新日
2014/06/12

学校の様子

 昨日からの雨も止み,日中はとても蒸し暑くなりました。そんな中,今日は体育館での全校集会で,人権についてのお話をしました。

 初めに憲法で保障されている基本的人権の話をしました。人間は一人では生きられない存在にも関わらず,集団になると人よりより良くいきたいという感情が生まれ,争いが起こってしまう。そうならないために,大切な命や豊かな生活を守るためにルールがあり,憲法でも保障されているという話です。社会でも習っていない難しい言葉がたくさんあって,理解できなかったかもしれません。ただ,憲法で保障されているはずの基本的人権が,まだまだ現実には実現できていないということは分かってもらえたでしょうか。

 それから,学校での基本的人権の侵害である「いじめ」の問題について話しました。話の内容は以下の通りです。
 「いじめは間違っていない」「いじめるのも仕方ない」と思っている人は少ないでしょう。でも,現実にはいじめの問題はなくなっていません。「いじめられる側にも原因があるから……」と言う人もいます。「あいつはいつも約束を守らない」「ウソをつくから腹が立つ」「かかわるともめるから無視しているだけ」……いろいろ言い分はあるでしょう。確かに自分と気が合わない人は誰にでもいるものです。そうであっても,「いじめても良い」という理由にはなりません。なぜなら「いじめ」は命にかかわる問題だからです。他の国でもいじめはありますが,日本では自殺にまで追い込まれるケースが圧倒的に多いのです。
 去年の調査では,残念ながら下鴨中学校でもいじめの事例は0ではありませんでした。
京都市の調査では「いじめられた」数が「いじめた」数を大きく上回っています。つまり,いじめた側にはいじめているという意識がないのです。多くのいじめが,みんなが見ている教室で起こっています。いじめられた人の多くが,助けてもらいたい人に「友達」を挙げています。家族でも,先生でもなく。人を貶めようとする人の顔は醜いです。そんな人になってもらいたくありません。そして,いじめを受けて悩み苦しむ人にもなってもらいたくありません。あなた自身が傍観者ではなく,いじめの解決に向けて力の出せる人になってもらいたいと思っています。

 最後にいじめで苦しんで,逃げ場を見つけられずに自ら命を絶った児童生徒の,最後の手紙を朗読しました。
 蒸し暑い体育館でしたが,大切な問題だとまっすぐこちらを見て,話を聞いてくれたことを何よりうれしく思います。頭では分かっていても,行動に移すのは勇気のいることです。亡くなった2人の思いを感じ取って,何かが変わればと思います。

 今月末には記名のアンケートを取る予定をしています。また今後,子供の心を耕す教育で,豊かな人間関係を築いていきたいと思います。保護者の皆様におかれましても,お子様の様子を見取っていただき,お気づきの点がございましたら,どうぞ学校へもお知らせくださいますようお願いいたします。