学校日記

鬼も目にも涙

公開日
2010/10/04
更新日
2010/10/04

校長室から

鬼の目にも涙

 9月という月は、学校現場にとっては大変忙しい月であります。学校行事では、学校祭(文化祭や体育祭)の練習や準備に余念がありません。生徒たちはクラスや学年、全校の生徒たちに連帯を求めて、貼り絵や合唱、体育祭と言った行事に全力を出し切ります。1・2年生は、先輩である3年生のすごさを改めて認識し、「自分たちも3年生になったら、かくありたい」と思い、3年生は3年間の集大成として、後輩に中京中学校の良き伝統をバトンタッチしていきます。
 また、部活動に目を転じれば、3年生は夏季大会を最後に引退し、1・2年生がその跡を引き継ぎます。新人戦の季節です。新人戦は多くの部活がリーグ戦形式で行われます。夏季大会のように、1度負ければそこでお終いではなくて、ブロック予選で勝ち残ると、全市大会に出場する事となります。私も、地域の行事がない限り、応援に出かけていきました。今年の9月はことのほか残暑が厳しく、屋外の野球やサッカーや陸上競技はもとより、屋内のバスケットボールやバレーボールも、選手の体力消耗はいかばかりかと、心配しながら応援していました。しかし、生徒たちのがんばりには目を見張るものがありました。炎天下でそこまでやるかというようにボールを追いかけたり、ピッチャーとして苦しい中を投げきり、やっと回が変わり、1人ベンチでアイシングしている姿。体育館では、少しもとどまることなく8分間ボールを追いかけ、自分より背の高い生徒に果敢にくらいついて走り回る姿。
 学校祭でも部活の試合でも、そういった姿を目の当たりに見ますと、かつては鬼(厳しい先生)と言われたこともありましたが、自然と鼻の奥がツーンとして、目に水がたまってしまいました。単に年と共に涙もろくなっただけではなく、生徒たちの損得も考えずに、その時その時を懸命に取り組んでいる姿に感動を覚えたからです。こうした経験の積み重ねが、チームで物事を成功させる協調性や人を信じる力を培い、豊かな人間性を備えた人となるのだと思います。生徒の未来に幸多かれ。