学校だより「轍」11月号より
- 公開日
- 2020/11/30
- 更新日
- 2020/11/30
校長室より
朝晩が急に冷えだしました。コロナ禍で様々な行事が見直される中,学生時代の最高のそして最後の思い出を何とか守りたいと,年生の修学旅行が四国方面を舞台に行われました。
一日目は,北淡震災記念館で阪神淡路大震災の記録が野島断層の現物と共に展示された迫力ある空間で学習しました。私もその時の様子を生徒に少し話をしました。25年前に何かの記録になろうかと震災当日から一週間分の新聞を保管しておいたのですが,それを見せながら日に日に死者数が増えていく当時の緊迫した様子を話しました。その後,鳴門の渦潮を見学し,琴平の旅館で宿泊しました。二日目はせっかく「うどん県」に来たのだからと,うどん打ち体験をし,「作品」は土産として各自が持って帰ります。続いて吉野川でのラフティング。急流をボートで進んでいく迫力ある体験でした。三日目は高知市内に入り,高知城を見学した後,桂浜で龍馬像を見ながら幕末に思いを馳せました。
バスの中でも大きな声を出してのレクは無し。食事も無言で食べるというとても静かな旅行となりましたが,生徒達は不平もこぼさず,きちんと感染症対策を行いました。旅館の方や添乗員の方から「いつもこんなに静かにされているのですか?他の修学旅行生とは全然違いますね」と驚きの混じったお褒めの言葉も頂きました。京都市内では,修学旅行が中止になったり,一泊二日に短縮されたりした学校も多数あります。紆余曲折はあったものの,たくさんの学びや,仲間との絆を深められた事を素直に感謝できる,京北の子ども達の姿を見たような気がします。
話は変わります。少し前,久しぶりにテレビをつけると,10年ほど前に公開された「阪急電車 片道15分の奇跡」という映画が放映されていました。それぞれの役者さんの味のある演技もとても好きなのですが,宝塚駅から西宮北口駅まで15分の往復路で繰り広げられる人間ドラマに心奪われ,少し涙するほど感動もしました。いま,テレビではアニメ「ワンピース」がずっと人気ですし,「進撃の巨人」や最近では「鬼滅の刃」が記録的な大ヒットとなっています。それらはキャラクターの魅力もさることながら「仲間」や「兄妹の絆」など,見ている者がのめり込めるテーマがあったり,今あるシーンの伏線が遙か前の号に隠されていたりと,作者の巧妙な仕掛けがいくつもあって大ヒットする事も頷けます。しかし,最近のアニメの多くは「戦い」がベースのものが多いようにも感じます。私が子どもの頃に見たアニメやドラマ,例えば「フランダースの犬」「みつばちハッチ」「母を訪ねて三千里」「名犬ロンドン」「ひょっこりひょうたん島」「里見八犬伝」「鉄腕アトム」「エイトマン」「怪奇大作戦」等など,あげればきりがありませんが,本当に多種多様なドラマやアニメがあり,夢描いたり,わくわくしたり,とても悲しくなったり,良かったと心から喜んだり,怖くて座布団に顔を半分隠して見たり…。心が色々な角度から揺さぶられ感動したことを思い出します。今の子ども達にも,心のアンテナがもっとしなやかにもっと感度良く動く子になって欲しい,そんな事を考えながらの鑑賞となりました。