卒業式を終えて
- 公開日
- 2012/03/24
- 更新日
- 2012/03/24
校長室から
3月22日に本校の卒業証書授与式が行われました。子どもたちは,凛々しい姿で巣立って行きました。
学校長の式辞の一部抜粋です。
昨年春に起こった東日本大震災から一年が経ちました。復旧・復興の道は、今なお険しく、人々は折れそうな気持ちを何とか支えながら、懸命に日々のくらしを立てておられます。悲しみや苦しみを心の片隅(かたすみ)に置いて、それでも何とか豊かな故郷(ふるさと)を取り戻そうと、お互いに助け合いながら生きておられます。
私たちは、この人々に学ばねばなりません。人は困難な状況に置かれた時にこそ、その生き方を問われます。皆さんがこれから過ごす毎日も、決して良いことばかりあるはずがない。私たちが生きる社会には辛く悲しいことや、悔し涙を流すこともきっとあるはずです。
人は一人では弱い。本当は弱い生き物です。自分一人だけでは乗り越えられない壁がある。しかし、そこで打ちのめされてしまうのではなく、家族や友だち、まわりの人々と手を携(たずさ)えて、共に汗を流し、道を切り拓いて行こうではありませんか。諦(あきら)めることなく、一緒になって歩もうではありませんか。
一生懸命に生きる人々の、その生き方から学ぶ。その学びがあるからこそ、私たちもまた苦難に出会った時に、それを乗り越えて行ける。卒業生の皆さん,「共に生きる社会」とはそういうものです。
私たちが、被災された人々を励ましているのではなく、私たちの方が励まされているのです。私たちが被災された人々から学ぼうとする気持ちをもった時に初めて、この厳しい状況に生きる人々と一緒に歩むことができるのだと、私はそう思います。