学校日記

マナーの教育1「床に座る子ども」

公開日
2009/04/30
更新日
2009/04/30

校長室から

 先日、夕刻に嵐電に乗る機会がありました。ワンマンカーなので後ろから乗ると、反対側の扉(実際には、終点まで一度も開くことはないが)のところに、母親と思われる女性が立っており、その足もとに小学生の子どもが床に座り込んでいました。少しギョッとしたのですが、様子を見ていると、どうも体調が悪いようでもなさそうでした。
最近、床や地面に直接座り込んでいる子どもたちの姿を、コンビニエンスストアーの前などでも目にすることがあります。みなさんは、どう思われますか。
 前述の電車などの場合、公共の交通機関でもあるので、他のお客さんの邪魔になることは、普通の大人ならば常識的に判断できると思われます。(こんな感覚は私だけですか?)母親と思われる女性は、立ったまま座っている子どもに目を落とし、普通に会話をしていることから、子どもが床に座っていることについては、何ら抵抗がないのでしょう。電車の中は、閉じられた空間なので、喫煙など共有する空気を汚す行為はもとより、大きな声で話すことすら憚(はばか)るべきところです。しゃべるなとは言いませんが、相手に聞こえる最小限の声で話をするのは、これまた常識です。
 このような常識的なことは、大人であるはずの親が、当然のたしなみとしてこれまで教えてきたはずのものです。ところが最近では、当の大人が公共の場で大声で話したり、分別あるはずの中高大生も平気で座り込んだりと、学童期の子どもたちに悪い見本を見せてばかりです。電車の中には、体調の悪い人もいれば、眠たい人もいるはずです。うるさいのが平気な人もいれば、静かな雰囲気が好きな人もいます。多くの人が集まる場でどのように過ごせばよいのかということまで、「学校教育」でわざわざ取り上げなければならないのは、悲しいと思います。(実際には、道徳や校外学習の事前学習の中で指導しています。)
 「学校教育」で取り上げなければならないテーマはたくさんありますが、「家庭教育」「地域教育」「社会教育」と言われる分野ですべきテーマも多いはずです。もっと住み分けをしないと、すべての教育が共倒れになるのではないでしょうか。