学校日記

「憲法は国のめあて」(憲法月間のお話より)

公開日
2009/04/27
更新日
2009/04/27

校長室から

今日は,5月3日の憲法記念日についてお話をします。5月は,憲法記念日があるので,「憲法月間」にもなっています。
 さて,「憲法」というのはなんでしょう。みなさんのクラスでも,4月のはじめに先生と,「どんなクラスにしようか」と,クラスのめあてを考えましたね。憲法というのは,今から60年以上も前に,「日本の国は,これからどんな国になっていこうか,こんな国になりたいな。こんな国にしていこう」という願いをこめて作られた,国のめあてです。みなさんのクラス目標も,いくつかの目標がくっついてできているのではありませんか。国のめあてである憲法も,大きく3つのめあてをもっています。
 一つ目は,「みんなが大切にされる」国になろうということです。難しい言葉で,「基本的人権の尊重」と呼ばれるものです。わかりやすく言うと,「心や体は傷つけられない」ということです。つまり,人からいじわるをされたり,意地悪を言われたり,もちろん,叩かれたり,蹴られたりすることはありません。
 また,「気持ちよく暮らせる」ということもあります。クラスの中で考えると,たとえば,給食の時間に,口の中にいっぱいほおばって,大きな声でしゃべっている人がいるとしましょう。口からは,食べ物が周りの人の机に飛んでしまいます。静かに食べたいなと思っている人もいるのに,迷惑ですね。勉強中でも,せっかく自分が発表しているのに,友達が横を向いていたりしたら,気持ちよくないですね。みんなが気持ちよく過ごせることが大切です。
 ところで,「みんな」と聞いた時に,みなさんはどんな人を思い浮かべますか。
家族の人,クラスの人,西院小学校の人,近所に住んでいる人,西院に住んでいる人,日本に住んでいる人全部。このあたりまでは,思い浮かぶかもしれませんね。では,次はどうですか。赤ちゃん,お年寄り,車いすに乗っている人,目が見えない人,耳の聞こえない人,手足の不自由な人,病気やけがで病院に入院している人,肌の色が違う人,日本語がうまく話せない人,別の国で育った人 どうですか。このすべての人が「気持ちよく過ごせる」そんな国を日本は目指しているのですよ。みなさんのクラスにも,自分とよく話す人,あまり話をしたことのない人,気が合う人,気の合わない人いろいろいるでしょう。自分の好きな人も,嫌いな人も,すべての人が気持ちよく過ごせることが大切です。「みんなが大切にされる」という時の「みんな」というのはとても重い言葉です。
 二つ目は,「他の国と戦ったりせず,世界の役に立つ」国になろうということです。「平和主義」ともいいます。やさしく言うと,「人を傷つけず,人の役に立つ」ということです。
みなさんは,できていますか。残念なことに,友達の頭を平気で叩いている人を見かけることがあります。相手の人は喜んでいますか。相手の人が喜ぶようなことをみなさんはできていますか。「おはようございます」と声をかけることもそうです。困っている人に「大丈夫?」「どうしたの?」と声をかけることもそうです。相手を傷つけるようなことは,決して言いません。決してしません。
 三つ目は,「みんなのことは,みんなで話し合って決める」国にするということです。「国民主権」と言います。だれかが,知らないところで勝手にいろいろなことを決め,他の多くの人は,いやでもそれに従わなければならないということはしません。クラスの中でも,一人ひとりが困ったことを,クラスの中で出し合って,どうすればいいのか,みんなで十分に考え,話し合っていくことが大切です。声の大きい人,よく発表する人,体の大きい人,力の強い人,わがままな人,怖い人の意見だけで決まっていませんか。
 さて,復習です。日本のめあてである日本国憲法の3つの柱は
1「みんなが大切にされる」(基本的人権の尊重)
2「人を傷つけず,人の役に立つ」(平和主義)
3「みんなのことは,みんなで話し合って決める」(国民主権)
です。
 この3つは,西院小学校のめあてでもありますね。毎日の暮らしの中で,この3つが守られているか,5月の憲法月間を機会にしっかりと考えていきましょう。