学校花日記14「ホテイアオイ」
- 公開日
- 2009/07/10
- 更新日
- 2009/07/10
校長室から
グリーンベルトのホテイアオイが花を咲かせた。別名「ウォーターヒヤシンス」というそうだ。確かにまっすぐ立った茎の両側に花がつくその様子はヒヤシンスに似ている。
実をいうと、このホテイアオイをどなたが池にいれてくださったのかは定かでない。家庭でいらなくなったものを持って来られたのかもしれないし、池の様子を見て、どなたかが購入して入れてくださったのかもしれない。ホテイアオイというと、「水質浄化」するというので池などにはよく見受けられるが、調べてみるといろいろ面白いことがわかってきた。
まず、果実は水中で成長し、その後割れ、種子を水中にばらまく。浮き上がって水面上で浮草のように育つのかと思いきや、水底の泥などに根を下ろし、ある程度まで成長すると、葉柄に浮袋ができて浮き上がり、水面での生活を始めるという。実に不思議な生態だ。
次に、根が金魚の産卵用に便利で利用されたり、繁殖力が強いので水中の窒素分を吸収して「水質浄化」に利用する試みがなされたりしているそうだ。一方で、肥料分の多い水域では、かえって増えすぎて、水面全体を覆い尽くし、水の流れを悪くしたり、船の航行や漁業の妨げとなったりすることから、「青い悪魔」という別名もあるという。
さらに、冬季には、枯れたものが異臭を放ち、逆に環境に悪いといったことも言われている。確かに本校でも、枯れて茶色くなった株を毎年処分していることを思い出した。このことを知らない人たちが、「水質浄化に役に立つ」と思って、池や川にホテイアオイを流すということも見受けられるという。
ここにも環境問題の難しさがあるように思う。他の例で言えば、牛乳パックの回収もそうだ。パックはピュアパルプから作られるが、フィルムが張られていて再生に余分な手間がかかる、再生紙にする際の漂白剤による水質汚染、さらには、再生されても一回だけの使い捨てトイレットペーパーになることの問題など、実はもろ手を挙げて賛成できることばかりではないようだ。何が正しくて、何が間違っているのかの判断は実はそう簡単ではない。まずは、様々な視点から調べてみることが大切だ。