シリーズ:「子どもを共に育む京都市民憲章」〜行動理念1〜
- 公開日
- 2011/04/19
- 更新日
- 2011/04/19
校長室から
「子どもを共に育む京都市民憲章」には6つの行動理念があります。今日は一つ目の「子どもの存在を尊重し、かけがえのない命を守ります。」について考えてみましょう。
実に当り前の内容です。しばしば報道される虐待による死亡例ほど極端ではないものの、虐待が疑われるようなケースは、意外と身近に存在します。ご近所の方が、大声で子どもを叱責している親の声を聞いて、屋外に放り出されている子どもの姿を見て、また、ろくろく食事も与えず放置されている子どもの姿を見て、児童相談所に通報するケースもあります。学校には、虐待が疑われるケースを発見した場合には、通報義務があります。厳しい状況であれば、児童相談所が一時保護するケースもあります。
「虐待」という言葉は、かなりひどい状況を想像させる言葉ですが、実は、肉体的な苦痛ばかりではなく、子どもたちへの精神的な苦痛も含みます。子どもの前でする夫婦喧嘩も立派な虐待だと主張する専門家さえいるのです。
安心・安全な生活面はもちろんのこと、学習面においても、最良の環境を提供するよう努力するのが大人の役目だということが憲章では主張されています。宿題をはじめとする家庭での学習についても、保護者が学ぶ環境を保障し、支援していくことが必要です。もちろん子どもたち自身の力でできるように育てていくことは大切ですが、1年生では、忘れ物をしてしまうと、本人の学習意欲にも大きく影響するので、忘れ物がないように配慮するのが親の責務ともいえるでしょう。
また、豊かな経験ができるように、家族で様々なところへ行ったり、学ぶ機会を作ったりすることも重要です。子どもたちにとって有意義な体験は、毎月配布している「GoGo土曜塾」のパンフレットにも数多く載っています。学校でも、土曜学習やチャレンジ事業を企画し、豊かな経験ができる機会を設けていますので、ぜひご利用ください。
一方、子どもらしく思う存分遊ぶことも、子どもにとっては欠かせません。習い事ばかりで、自由時間のない子どもたちは気の毒です。放課後、一生懸命泥団子を作ったり、必死になって鉄棒や一輪車を楽しむこと、さらには、サッカー・ドッジ・キックベースに興じることも、子どもにとって大切な学びの場なのです。喧嘩したり、謝ったり、がまんしたり、悲しんだり、喜んだり。大人のみなさんも、遊びの中でこそ多くのことを学んできたのではありませんか?