学校日記

たんぽぽの花

公開日
2017/05/01
更新日
2017/05/01

校長室から

 新しい年度に彩りを添えてくれた桜も,花が過ぎて初々しい緑の葉を付けています。そろそろ,つつじが見ごろの季節になりました。平素は,本校の教育活動にご理解とご協力を賜り,ありがとうございます。
 この季節になると,思い出すことがあります。もう,ずいぶん前のことですが,入学間もない1年生の下校に付き添って歩いていた時のことです。ある子が,「わあ,先生見て。」と私に声をかけました。その子の指差す方向を見ると,小さなタンポポの花がありました。アスファルトと溝蓋のコンクリートブロックの隙間から,黄色い花が一つ咲いています。そこは,アスファルトで舗装された普通の生活道路でしたが,どこからか飛んできたタンポポの種子が,固い道路に見つけたほんのわずかな隙間に根を下ろし,寒い冬をじっと耐えて,ようやく花を咲かしていたのです。子どもたちは,タンポポの周りにしゃがみ込んで,「かわいい。」「こんなところでかわいそう。」「どこから来たんやろ。」「いつからいたんやろ。」と口々に話し始めました。その日から,下校の道中はタンポポを見つけることが楽しみとなり,タンポポ以外の野草にも目が向くようになりました。そして,タンポポが綿毛を付けるころ,「あれが種で,風に乗って次の場所に行くんだよ。」と告げると,「そうなんや。」「すごい遠いとこまで行くんかな。」と感心した様子でした。
 ちいさな出来事ですが,子どもたちは毎日こうした発見をしています。そして,それが「学び」の点となり,その点が繋がって線となり成長していくのだと思います。小さな発見に耳を傾け,共に感動できる大人でいたいと思った出来事でした。