メガネ雲ってんで。
- 公開日
- 2019/02/01
- 更新日
- 2019/02/01
校長室から
「メガネ雲ってんで。ここんとこ。」
朝の正門で,あいさつの後に声をかけられました。自分の顔を指差して場所まで伝えてくれます。この季節,冷気を吸い込むと咳が出る私は,マスクをして正門に立っています。ですから,「おはようございます。」と声を出すと,どうしてもメガネが雲ってしまいます。
「そう,どうしても曇るんやなあ。」
「ふうん。曇り止め塗ったらええねん。」
とびきりの解決方法を私に告げて,その子は玄関に入っていきました。その時,ふと思いました。「あの子は,しっかり顔を見てあいさつしているな。」当たり前のことかもしれませんが,とても大切なことです。顔をしっかり見ていたから,メガネの曇りに気付いて,声をかけて,会話が生まれ,私と「繋がった」のです。
学生の就職活動がニュースになる頃,必ず出てくるのが「企業が求める人物像ランキング」。調査は一つではありませんが,どの調査でも必ず首位あたりを取るのが「コミュニケーション能力」です。これは,「主体性」と合わせて,現代の社会人生活では必須項目のようになっています。今後も,これは変わらないのではないでしょうか。
あいさつは,コミュニケーションの入り口です。声を出せば良いのではありません。お辞儀をすれば良いのではありません。相手と一瞬「繋がる」ことが大切なのです。顔を見て,言葉を届けて,お辞儀をして気持ちを伝えることで,相手と「繋がる」。そういう何気ない普段の経験の積み重ねが,コミュニケーション能力の土台になります。
私のメガネの曇りを気にしてくれた子は,しっかりコミュニケーション能力を鍛えています。大人も負けていられません。