学校日記

桜のつぼみ

公開日
2018/03/02
更新日
2018/03/02

校長室から

 「おはようございます。」元気な声の後にペコリとお辞儀をして1年生が正門を入ってきました。「おはようございます。」とあいさつを返すと,その子はスタスタっと歩み寄って来て,「つぼみ,大きくなった?」と桜の木を指差しました。葉を落として冬をじっと耐えながら,少しずつ栄養を蓄えてきた桜。その枝に散りばめられた小さなつぼみが知らない間に少し膨らんだように見えます。「あっ,本当。ちょっと膨らんできたね。」と答えると,「うん。」とにっこり。
 この子はいつからこの桜のつぼみを見ていたのでしょう。誰かから桜の話を聞いたのでしょうか。いずれにしても,この子の目にはもうすぐ咲く桜の花が見えているようです。自然が移り変わっていく様子を感じて,その小さな変化に気付くことができる。それは,とても素晴らしいことです。そこから得るものがたくさんあります。
 大人になると,こういった日々の小さな変化や出来事に関心を寄せたり感動したりすることが少なくなりがちです。私も毎日同じもの,この桜の木を見ているはずなのに,そこから何も得ようとしなかったのです。ひとりの1年生に「そんなことじゃだめですよ。」と教えてもらった気がしました。
 この会話の後,「新しい靴。」と自分の足元を指差すので見てみると,真新しいピンクのスニーカー。「あっ,ピカピカやね。」と言うと,「ふふふっ。」と笑顔で玄関に駆けていきました。