手袋
- 公開日
- 2017/11/30
- 更新日
- 2017/11/30
校長室から
このところ,ずいぶん寒くなりました。登校時には,深々とフードを被り,両手をポケットに突っ込んで,肩をすぼめて来る子たちもいます。ポケットに手を入れている子を見かけると「ポケットから手を出そうね。危ないから。」と声をかけます。ほとんどの子が素直にサッと手を出します。そして次の日は,目があった瞬間にサッと手を出します。その次の日は,正門の手前で出します…。結局,ほぼ入れているんですね,手をポケットに。
「ポケットに手を入れて歩いていると危険だ。」ということは理解しています。でも,「だから,寒くて辛いけれど我慢しよう。」にはなかなかなりません。そんな我慢は,「冷たいこの手を暖かなポケットに入れると心地よい。」という幸せと引き換えるにはあまり値打ちがあるようには思えないからです。まして,転倒なんて,そんなに頻繁に起こることとは思えません。大人だって,ポケットに手を突っ込んで歩いてます。子どもたちだけにそれを強いるのは酷です。でも,転倒した時に手が付けず,頭や顔を怪我した子たちを何人も見てきた私としては,何とかポケットから手を出させたい。そこで,少し言い方を変えてみます。「寒いね。おうちに手袋ある?もしあったら,明日は手袋しておいで。」
すぐに効果は表れませんが,それでも言い続けます。そうすると,少なくとも「手袋」の存在に気付く子はいて,ちらほらと手袋を着ける子が現れます。そして徐々にポケットに手を入れる子が少なくなって…を期待して今日も手袋をして正門に立つ私でした。
私たち大人は,子どもに対して,何かにつけて「やってはいけない」「やめなさい」を連発しがちです。もちろん,絶対にやってはいけないことは毅然と伝えるべきです。ただ,「やめなさい」と言われなくても済むような,上々の方法を伝える事も大切だと思います。
今年も残りわずかです。健康に留意していただき,穏やかで気持ちの良い年末年始をお迎えください。