学校日記

大麻

公開日
2015/12/03
更新日
2015/12/03

校長室から

最近の話題でどうしてもはずせないのがこの問題でしょう。小学校6年生が大麻を吸っていた事実が衝撃とともに明るみに出ました。しかも,それが京都市であったことが驚きとともに報道されました。しかし,少し前にはその前段となるニュースがありました。それは10月6日に大麻を使用していた高校生が逮捕されたというニュースでした。取り調べの中で相当多くの同世代の友達も知っていた,あるいは関与していたことがマスコミで取り上げられました。また,その中の何人かは相当数の経験を有しているということで,ひょっとしたら中学生の時から大麻の吸引をしていたのではないか…という疑いもありました。えっ!中学生が大麻吸引かも!と驚いていましたが,それから1か月ほどでもっと驚くような小学生の吸引というニュースが全国に走りました。京都市・京都市教育委員会・京都府警・PTAともこのニュースに関しては危機感をあらわにもって,現場のわれわれに対しても一層の注意を喚起するように,また子ども同士の中でそのような話題が交わされていることにも注意を払うようにという指示が出されました。
 そんな中で学校としても,また保護者のみなさんも,また地域のみなさんにも知っておいてほしいということが四点ほどあります。
 一つ目は「大麻は合法化している国もあるくらいだから煙草よりも害がない。」という主張に対して。
煙草より害がないというのは身体の一部のある部位にはそのような根拠があてはまるのかもしれませんが,総じて心の感情をハイにしたり,異物でもって気持ちを大きくしたりするような薬物に,害がないわけはありません。まして子どもに悪影響がないわけがありません。反対に集中力の欠如につながるという研究結果も出ていますし,男女ともに性機能に異常をきたすという報告もあります。
二つ目は子どもの会話に注意を払えと言われても親や教師の前で大麻の話をおおっぴらに出すわけありません。それらしき隠語がありますのでここに列挙しておきます。ネタ(ドラッグ全般)草・チケット・ガンジャ(大麻)押す・引く(売る・買う)チル(吸引する)スカンク(上物の大麻 ちなみに1g=¥6,000ぐらいで一人4〜5回できる 安物は混ぜ物があったりする1g=¥2,000程度)ブリブリ(気持ちよくなった状態)バッド(吐き気や落ち込み)ガス(簡易パンク修理用のシバガス)など
 三つ目は「でも,どこで手に入れるんだろう?」という疑問に関してです。前述の高校生は校内でもやり取りがあったと供述しているそうです。どこで手に入れるかというと,手に入るところの情報はスマホの掲示板やラインなどのSNSを丁寧に見ていると情報があるようです。売り買いだけではなしに,パーティや友達同士の遊びの中で試飲したり,もらえる会場をやり取りしていることも多いようです。以前はいかにも薬物で遊んでいる人,シンナーやってる人はその特徴が少しは表に出ていることが多かったのですが,最近では手に入れ易くなったことや,間違った常識もあって,普通の子どもが手を出していることもあるそうです。
四つ目はゲートウェイと呼ばれ,大麻やコカインの入り口に煙草があるという話です。2歳児に煙草を吸わせた罪で保護者が逮捕された記事もマスコミに出ていましたが,子どもが煙草に手を出すと薬物につながるという理論です。この理論には根拠がない,という意見もありますが,前述の大麻吸引に関与した高校生の全員に喫煙習慣があったということは注意しておかねばならない話でしょう。
いずれにしてもこのことがそんなに遠い社会で起こっているのではなく,身近なところの事案だということを考えると,最近の子どもは大変な世の中で暮らしているということですね。大人として自分にできることを考えてやらねば,今まででは考えられないようなストレスを子どもたちは抱えているのかもしれません。

校長 安田 曜