学校日記

全国連合小学校長会研究協議会

公開日
2012/11/01
更新日
2012/11/01

校長室から

何かいかめしい名前ですが,この大会が10月25日26日と奈良市であり下京区の小学校の校長として参加してきました。天気も良く朝早くに電車を乗ろうと歩いていると空気は少し冷たく感じました。全国から4000人ほどの校長が集まっての研修なのですが,その土地柄で小学校自体の在り方が違うものだなぁと実感すると同時に京都の教育の質の高さを感じました。
「ふるさと」「生きる力」「道徳教育」「災害対策」「学校教育と地域教育」「子どもの居場所づくり」「教職員の質の確保」「健康教育」など様々な分野の分科会がありました。最近の研修会は「聞く研修」から「参加する研修」そして「参画する研修」と変化している時勢にたがわず,私も分科会のグループ討議の司会を仰せつかっていたので,2日目の朝は久しぶりに電車の中で流れを考えながらペンをとって学習をしていました。
さてこの二日間を通じてキーワードとしてよく耳にしたのが「アカウンタビリティ(説明責任)」と「イノベーション(刷新)」と「不易と流行」の3つの言葉でした。
今,日本ではこの説明責任を少しなおざりにしていたつけが回ってきていると言われます。もちろん学校がきちんと説明責任を果たせていないこともありますし,学校だけにはとどまらず国際競争で日本人はよいことも悪いこともきちんと伝えることが苦手で,素晴らしい技術力を持ちながら他国に後塵を拝していることが多々あります。本校に翻って考えると本年度コミュニケーション能力を育てようと取り組んでいることは子どもたちの説明責任能力を磨くことにつながると思います。
刷新に関して言えば本校の教職員とよく話しているのは,常に変わろうと努力していないとマンネリに陥り,昨年通りでは進歩がない…ということです。こんなに早く世の中が変わっていくのに教える内容を変えないではついていけなくなります。スマホやIPS細胞などの話は今までの価値観を根底からひっくり返す話です。大統領選挙でチェンジをスローガンにした人がありますが刷新はチェンジし続けるという意味に近いと思います。
もうひとつの「不易と流行」を簡単に言うと世の中の道理には,何があっても不変のもの…というより変えてはいけないものとその時代その時代に合わせて変えていくものあるいは変えていかねばならないものがあるということです。人に迷惑をかけてはいけない・弱い者いじめはしない・マナーなどは不易ですが交通ルールや法律,あるいは教科などは変えていくべきものです。(私の小学校の時には生活科はありませんでした。保護者の方のころには外国語活動はありませんでしたね。)
最後に春日大社の宮司さんの花山院(かさんのいん)さんのおっしゃったことを紹介します。日本には古来からのしきたりがある。形というものがある。それは実は古代の人々のその時々の生活や心のありよう,つまりその時々の流行が時を経てもまだ存在し続けたものがしきたりとなって残った,つまり不易となって形を残したものである,ということでした。もしそうならば「形ばっかり!」とは言えないことも多いのかも知れませんね。
                            校 長   安 田  曜