学校日記

「劇団風の子東北」の芝居を見て

公開日
2013/06/03
更新日
2013/06/03

校長室から

今日は,懐かしさを感じながら,久しぶりに「劇団風の子」の芝居を見ました。今から35年くらい前,学生時代に私も児童演劇をやっていました。毎年何回か人形劇や児童劇を上演していました。そのころからあこがれの劇団だったのが,「劇団風の子」です。
今日も,大小のザルや布団たたき・布などの道具を使って,様々なものや場面を表現(形象)していました。以前からこの劇団が十八番(おはこ)としているものです。水中メガネ・マンボウ・タツノオトシゴ・クラゲ・タコ・エイなど,彼らにかかるとただのザルや布が,そう見えてしまうところがすごいのです。子どもたちが口々に何を表現しているのか言い当てていました。まさに,みんなが知らず知らずのうちに想像(ファンタジー)の世界に入っていくのです。大人が見ても,思わず感心してしまいます。
その後,「ぶたぶたとんだ」が上演されました。ストーリーは,子ブタのパンジーが,太陽を隠した雲のせいで病気になってしまったおじいさんを助けようと,雲を追い払うための旅に出るというものです。いろいろな「国」で「空をとべるもの」に協力をお願いするのですが,なかなかうまく行きません。そんな中,「『だれか?だれか?』は『じぶん』でしょ。」というセリフが劇中で繰り返えされます。つまり,「だれかにやってくれないか」とお願いするばかりではなく,そういう時は,思いきって自分でやってみようというメッセージだと私は受け取りました。「他のだれかじゃない,ぼくがやるんだ!」と気付いたパンジーは,必死に険しい山に登り,山頂のお城の王様から教えてもらった呪文を使って,雲と勝負(ザルミントン)します。そして,見事に勝利して,雲を追い払うことができたのです。
 「おじいさんのために」と必死になるパンジーは,初めて出会う人々に積極的に願いを伝えていきます。劇団のパンフレットの「制作にあたって」というところには,「人は自分が他者から『必要とされている』と気付いた時,そこに自己肯定感が生まれ,自ら人の輪(=和)の中に入っていくエネルギーになります。未来を担う子どもたちに,こうした思いが届けばと願っています。」とあります。表現の面白さだけではなく,そんな演者の思いが楽只小の子どもたちに伝わってほしいと願いうばかりです。