学校日記

言葉の力をつけよう

公開日
2013/04/25
更新日
2013/04/25

校長室から

 私たちは,言葉を使ってものごとを考えます。また,自分の思いを伝える方法には,絵や図表もありますが,やはり,言葉を介して行われることが多いです。相手にわかる言葉とその組立て方を子どもたちは,どこで,どのように学ぶのでしょう。 
 家での会話だけでは,言葉の力は十分に育ちません。家庭内では,論理的な構文は必要ありません。文末まで言う必要もないのです。「あれ,取って」「おふろ」「いらん」など,「だれが」「いつ」「何を」「なぜ」「どのように」「どうしたいのか」といったことをくどくど説明する必要はありません。これは実に自然なことです。敬語を使う必要もありません。家庭内で敬語など使えばかえって不自然です。
 では,学校はどうでしょう。社会では,と置き換えてもいいでしょう。相手にわかりやすい言葉を使って,相手にわかりやすい組み立てで話すことが求められます。もちろん,相手への配慮も忘れてはなりません。聞く力も求められることは言うまでもありません。
本校では,授業は公の場と考え,友達同士においても先生に対しても,丁寧な言葉を使うよう指導しています。また,あらゆる場面で,言語活動を充実させ,言葉の力をつけようと努力しています。しかし,学校の時間だけでは,十分に身に付きません。
 これを助けるものの一つが,読書です。文字情報は,頭を使わないと解くことができません。子どもたちは,言葉の意味や繋がりをもとに頭の中で映像化をします。映像化によって,様々な感情が沸き起こります。想像も広がるでしょう。読書は,実際には体験していない,あるいは体験できないようなことも体験させてくれるのです。言葉を介して子どもたちの知識も感性も広がります。このことは,自らが使える言葉の量を増やし,言葉の使い方を学ぶ機会ともなります。図書館などを利用して,読書機会を増やしたり,読書習慣を身につけたりすることをお勧めします。
 また,論理的で丁寧な言葉を,自ら使う機会を設けることも大切です。たとえば日記や手紙などの書く機会を増したり,地域の大人の人などと敬語を使って会話をする機会を増したりするなど,できることはたくさんあります。
 文字情報を読み解く力,言葉を紡いでわかりやすく相手に伝える力,さらには,人の話をきちんと聞く力は,生涯にわたって学習するための基礎・基本の力です。