学校日記

京都市食生活調査の結果から

公開日
2017/07/12
更新日
2017/07/12

校長室から

先日,京都市小学校学校給食研究会の方から,京都市食生活調査の結果が届きました。
本調査は,平成25年11月に,本市児童の食生活の状況や保護者の食生活に関わる意識について調べるために,学校24校の協力のもと4年生児童と保護者を対象に実施されたものです。
 
その中に,栄養素ごとの摂取量についての結果があったので,一部抜粋してご紹介します。
1.鉄分は不足の傾向が考えられます。
2.ビタミンB1は不足の傾向にある。学校給食がなければ,さらに不足の傾向になることが予想されます。ビタミンB1を多く含む食品として豚肉,大豆があげられます。
3.ビタミンB2は学校給食がなければ,不足の傾向になることが予想されます。ビタミンB2を多く含む食品としてレバーや海苔があげられます。
4.食物繊維は,不足の傾向にあり,野菜やきのこ類の摂取が不足していると考えられ,積極的な摂取が必要です。平成25年度の学校給食の食物繊維の目標は6gで給食での供給量は5gでした。学校給食を除けば,家庭で摂っている食物繊維の量はとても少ないと言えます。
5.食塩相当量は,摂り過ぎの傾向にあります。子どもをとりまく食環境からも減塩にむけて取組むことも大切です。また,塩を摂り過ぎないためにも,旨味であるだしの良さをさらに伝えていくことも必要です。学校給食が,だしからこだわっている所以です。

次に,食品ごとの摂取量についても結果が示されていました。これについても,目立ったものだけを抜粋してご紹介しましょう。
1「コップ一杯くらいの牛乳・ヨーグルト」という項目では,「給食以外で牛乳・乳製品を摂取する頻度は,低い傾向が考えられる」とあります。家庭での乳製品の摂取が不足しているようです。
2「レバー」については,「ほとんどの家庭で食べられていない傾向がある」とあります。確かに肉類は多く利用されていますが,家庭でレバーを使った料理は少ないようです。
3「いか・たこ・えび・貝」という項目では,「食卓にはあまり上がっていないことが考えられる」とあり,肉や他の魚に比べて子どもには食べにくい食材と考えられているのでしょうか。
4「骨ごと食べる魚」については,「食卓に上がる頻度が低いと考えられる」とあります。学校でも,ワカサギやシシャモのから揚げなども出ますし,一昔前までは,子どものおやつに「にぼし」や「昆布」といったこともあったようです。しかし,今はやはりチョコレートやアメ,ゼリーやアイスクリームといった甘いものが主流なのでしょう。
5「とうふ・あぶらあげ・あつあげ」「なっとう」といった大豆製品については,「とうふ・あぶらあげ・あつあげを利用されている傾向が見られる。納豆は食卓に上がる頻度が低い。」とあります。「畑の肉」などとも称せられる大豆製品ですが,決して消費量が多いわけではないようです。
6「いも(すべての種類)」という項目では,「いも類は,1日1回は食べてほしい食材ではあるが,使用する頻度が低いという傾向が見られる」と意外な結果となっています。ジャガイモ,サツマイモなどは比較的一般的な食材ですが,もっと摂ってもいいのでしょう。
7「わかめ」の項では,「一番使いやすい海藻ではあるが,食卓にあまり上がっていない家庭が多い傾向が見られる」とあります。別の項で,一日一杯は味噌汁を飲んでいるという結果が出ています。味噌汁の具として,わかめの利用がもっとあってもいいのかもしれません。
8総務省の調査によると,都道府県別のパン消費量で,京都府が日本一だそうです。したがって,「パン(おかずパン・菓子パンも含む)」の項では,「パンの購入金額が多い京都市を表す傾向となった。」とあります。京都では,朝食にパンというケースが多いのかもしれません。
9「くだもの」の項では,「週に2〜3回食べていると答えた家庭が多いが,あまり食べていない家庭も多い。」とあります。お菓子等で甘いものを食べるのなら,くだものを考えてみてもいいのではないでしょうか。

さて,ここまで調査の結果をご紹介してきましたが,みなさんはどのようにお感じになったでしょうか。味付けについては,「家庭での味付けは給食と比べて」という項で,「家庭での味つけは給食と比べて濃いと答えた子どもが多い傾向が見られた」とあります。味付けされたものに,実際に食べる際に,さらに「しょうゆやソースをかける家庭も多くある」という調査結果も出ています。

「医食同源」(病気を治すのも食事をするのも,生命を養い健康を保つためで,その本質は同じだということ 「広辞苑」より)という言葉がありますが,私たちの体は,私たちが食べたものでできているので,自分自身の食事を見直す一つの材料にしていただければと思います。特に成長期にある子どもたちの食事については,今一度考えてみてください。