学校日記

高校進学制度の話を聞いて

公開日
2017/07/18
更新日
2017/07/18

校長室から

先日,中学校の進路担当者に来ていただき,現在の高校入試制度や,本校卒業生の学力実態と進路実績について研修会を行いました。高校入試なんてまだまだ先のことだと考えておられる保護者の方がいらっしゃったら,以下を読んでいただき,ぜひ,考え方を改めていただけたらと感じました。

現在の高校入試の仕組みでは,中学校1年生入学当初の成績から,すべてが記録されていきます。進路展望も,早い段階で問われます。中学校では,やはり5教科(国語・数学・理科・社会・英語)5段階評価の総計が一つの目安(いわゆるオール3で計15,公立校ではこれ以上が必須)となります。ここ数年の進路選択の傾向を見ると,国公立よりも私立校の方が多くなっているようです。京都府の支援制度もあり,私立への進学がしやすくなったとはいえ,やはり,経済的には,公立校よりかなり高額というのが現実です。前期・中期・後期の3回の機会がある公立校の受験制度ですが,前期で,7割ほどの生徒が不合格となります。一方でコースによっては,前期で定員すべてをとってしまうようなコースもあるそうです。前期で不合格となった生徒は,次の公立の志望校を選択する際に,入りやすいところに変更したり,公立をあきらめて,すでに合格している私立校に決めてしまったりするケースがあると聞きます。今も昔も,やはり試験に耐えうるだけの基礎学力が必要だということに変わりはありません。多くの子どもたちが,初めて第三者に「選ばれる」という経験をするわけです。自分が行きたいと思う高校が,自分を選んでくれるのか,自分は,選んでもらえるだけの力があるのかという厳しい現実が突きつけられているのです

入試の際に面接を行う学校も多くあります。個人面接やグループ面接という形で行われるようですが,当然,服装・みだしなみがチェックされます。
また,頭髪についても見られています。学校によっては,願書提出時に,髪の毛を染めていない,ピアスなどをしていないといった条件を付けてくる学校もあるそうです。賛否はあると思いますが,このような行為が,本人の学習に向かう姿勢に問題があると疑われているということでしょう。
もちろん,どのような態度で面接をうけるのか,どのような言葉遣いをしているのかも問われます。今は「自己PR力」とでもいえるような,自分のことを人前できちんと分かりやすく話すことができる力が求められています。中には,控室で待っている様子まで,評価の対象となっている学校もあるそうです。嘉楽中学校が,ノート検定とともに面接検定に取り組んでいる理由も,面接に備えるためでしょう。

「高校へ進学するために」という資料では,一番に基本的生活習慣の確立が上げっていました。朝早く起きて,きちんと食事をとり,遅れず学校に通う生活をするということです。夜,遅くまで携帯やスマホを操作したり,SNSや動画をみたりしているような生活をしていては,高校進学に影響するということでしょう。家族の支えによる安心感があるとか,集中力を育む家庭環境があることなど,高校進学の基礎として大切だということでした。
二番目に,基礎学力の定着が挙げられていました。特に,中学校では,自力で学習できるだけの基礎学力が必要だということです。この点は,中学校に入ってからの問題ではなく,まさに,小学校でしっかりとした基礎学力を身に付けておかないと,とても中学校の学習内容に太刀打ちできないということです。そのことは,これまでの成績と進学先の関係を見ても明らかです。
三番目に,学習の自立が挙げられていました。自分一人で学習をする習慣や意識づけが重要だとお話しされました。小学校でも自学自習の習慣づけのために自由勉強などを行っていますが,中学へいけば,このように,課題を見つけて自分で解決していく力がさらに重要だということです。
最後に,社会性を身に付けることの大切さを語っておられました。いろいろな悩みが生まれる思春期のこの時期だからこそ,周りとの人間関係を築けていないと,孤立してしまいます。この点については,クラブ内での人間関係が重要だともおしゃっていました。

京都府下どの学校でも,希望する高校に行けるという制度になったとはいえ,以前にもまして実力主義になっているということです。
改めて,今,在籍している子どもたちの顔を思い浮かべながら,日々の一時間一時間の授業の中で着実に力を付けていくことの重要性を感じた研修会となりました。

なお,嘉楽中学校区の小中連携の取組の一環として,毎年行っている「進路保護者説明会」を,夏休み明けの8月30日(水)の19時〜20時,紫野小学校 ふれあいサロン にて実施します。是非,たくさんの保護者の方のご参加をお待ちしています。当日は,車でのご来校はご遠慮ください。