京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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学校教育目標「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

「防災講話」

「防災について」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

17日(水)の朝学活,全校生徒に放送で話した内容を紹介します。

 皆さん,お早うございます。さて,今日は「防災」の話をしたいと思います。
今から23年前の平成7年1月17日に「阪神淡路大震災」があり,兵庫県南部をM7.3の直下型大地震が襲いました。神戸市から西宮市まで震度7の激しい揺れでとても大きな被害となり,死者・行方不明者は6437名にのぼりました。
また,7年前の平成23年3月11日には東日本大震災がありました。被災したある小学校では,体育館の1階部分が半分以上えぐりとられ,校舎の入り口のガラスには人の背丈よりはるかに高い所に泥の線があり,黒板には高校入試に合格した卒業生の報告がそのまま残された状態でした。一瞬にして人の命も物も,それまでの生活すべても呑み込んでいってしまった津波の恐ろしさを,私たちは知りました。
さらに,昨年4月には,九州北部に豪雨が襲い福岡県朝倉市が被災しました。12月に被災した朝倉市立比良松中学校の生徒と先生が来校され直接交流したことで,皆さんも被災の状況がよくわかったと思います。
自然災害はいつも予期しない時に突然襲ってきます。しかも,人間がそれを止めたり,避けたりすることはできません。そこで,「避難の3原則」を紹介します。
一つ目は,「想定(予測)していることにとらわれないこと」。相手は自然ですから,何が起きてもおかしくはありません。「被害をあらかじめ想定(予測)しているハザードマップを信じて安全だと思い込むことが落とし穴」になります。
※ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。 予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。
二つ目は,「自らすすんで避難者になること」。例えば,火災報知機が鳴ったとします。しかし,実際には誰も逃げない。なぜなら人間は,自分にとって都合の悪い情報を無視したり大したことはないと判断してしまいがちです。多くの人は非常ベルだけでは本当の非常事態だと判断しないそうです。そんな時,誰か一人でも自らすすんで避難すると,他の人もそれにつられて行動するのが,人間の心理です。だから,「自分の命を率先して守ることは,多くの命を守ることにつながります」。
三つ目は,「ベストを尽くすこと」。自分の置かれた状況の下で「もうこれ以上は何もできないというくらいまで,あらゆる対応をし尽す」です。
今,日本各地で自然災害が頻発しており,私たちにとって決して他人事ではありません。友達や家族と時には話題にして,いざというときの準備をして下さい。

人権講話「いじめに向き合う」

「いじめに向き合う」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

12月1日(金)6限,全校生徒に対して行った人権講話を紹介します。
今から69年前の1948年に,国連の総会で「世界人権宣言」が採択されました。そこで,採択された12月10日を「世界人権デー」としました。今日は,みなさんに「人権」についてしっかり考えてほしいと思います。

最初に「わたしのいもうと」という絵本を紹介します。
※「わたしのいもうと」(松谷みよ子 文,味戸ケイコ 絵)偕成社 を教員が朗読しました。これは,実際に「いじめ」で妹を亡くしたお姉さんから聞いた話をもとに作られました。

(写真提示)
これは,8月25日,始業式の翌日に「いじめ」を苦にして列車に飛び込んで亡くなった青森県の中学2年の女子生徒の写真です。彼女が亡くなる10日前に市内のお祭りで撮影されたものです。これは,彼女の遺書です。※遺書の一部を,読みました。

最近もテレビや新聞などで,小,中,高生が「いじめ」を苦にして亡くなったという報道があります。「いじめ」は,今も日本の学校のどこかで起こっています。「いじめ」がどれほど重大なことかについては,『その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものである。』と法律に書かれています。そして,法律で「いじめ」の定義がされています。定義の中に,『インターネットを通じて行われるものを含む』とあります。ケータイやスマホ,パソコンで,悪口など相手が嫌がることを書き込むことも当然,「いじめ」になります。「いじめ」には様々な言葉や行動があります。「きもい」や「きしょい」など人に傷つく言葉を言ったり書いたり,暴力,仲間はずれ,無視,お金を盗ったり,危険なことを無理やりさせたり,物を隠したり,壊したりすることが「いじめ」になります。調査では,「冷やかしや悪口」「仲間はずれ・無視」「ぶつかられる・蹴られる」が多いです。「いじめ」は,決して許されない「人権侵害」です!

「いじめ」が,どのようにして始まるかを考えましょう。
「遊び」と「いじめ」の違いを説明します。「遊び」には,きちんと約束があります。それは,「一定のルール」と「役割の交替」とです。例えば,「鬼ごっこ」をするときに,ジャンケンをして鬼を決めるとか,鬼から最初に見つかった人が次に鬼になるとかのルールがあり,同じ人ばかりがずっと鬼になることは基本的にありません。いわゆる参加した人たちが「一定のルール」のもと「役割の交替」があり,みんなが平等になるようにして過ごせるのが「遊び」です。ところが,「いじめ」には,「一定のルール」と「役割の交代」がなく,複数の人たちから何回も不利な状況に陥れられてしまいます。だから,平等に行われる「遊び」とは大違いなのです。最初は「遊び」から始まって,途中で「いじめ」に変わることが大変多いです。遊びの仲間の中の人間関係の変化と共に,役割の交代がなくなる瞬間があり,それが「いじめ」に変わった瞬間と言えます。また「いじり」は「いじめ」の入り口です。このことを,しっかり意識して下さい。

実際にクラスや部活内で「いじめ」があると,どんな状況になるかを考えましょう。
「いじめる人」「いじめられる人」の周りに,それを「見ていてあおる人」がいます。さらに,その周りに多くの「知らんふりしている人」がいます。ここで,知ってほしいことは,「いじめられている人」から見ると,「いじめる人」「見ていてあおる人」だけでなく,「知らんふりしている人」も黙って認めている存在となり,「いじめている人」と同じ立場になるということです。「いじめられている人」は,とても孤独な存在なのです。これまでに,いじめられた体験をした人は,よくわかると思います。

3年前に,滋賀県の大津市で「いじめ」を苦にして亡くなった中学生がいました。そのあとで,周りの生徒にアンケートを取りました。その内容の一部を紹介します。
(略)
「知らんふりをしている人」が,いじめを止められなかったことに,すごく罪悪感を持っていて,自分自身を責めていることがよくわかります。

【質問】 『どうすれば,「いじめ」のない,言い換えれば,一人一人の人権が守られる学校生活を送れるでしょうか?』

そのヒントが,先ほどのアンケートの中にあります。
(略)
一人一人が「いじめる人」にならないことは言うまでもありません。しかし,それ以上にたくさんいる「知らんふりしている人」など周りの人たちが,自分が「いじめる人」になっていることを知って行動することが,「いじめ」を止めたり,なくしたりするために,とても大きな力になるということなのです。だから,周りの人たちから

『それって,「いじめ」ちゃう?』,『やめとけや!』,『やめとき!』

という声を出してほしいと思います。そうすると,「いじめ」が起こっても,状況が変わっていきます。たくさんの声があれば,嘉楽中学校では「いじめ」が防げます。大きな声になれば,嘉楽中学校から「いじめ」がなくなります。

『今 必要なことは,生徒会本部が中心になって,"生徒が主役"の学校,言い換えれば,一人一人の人権が守られる学校をつくること!』だと思います。

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ライオン検定

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             「ライオン検定」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史
本校の学校教育目標は,「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」です。生徒たちには,「将来の夢や希望を実現するために,どんな困難にも負けず,自らを磨き続けられる『風に立つライオン』を目指そう!」と話しています。現在,生徒と教職員が,この目標を共有できる親しみやすいキーワードとして「ライオン」を掲げ様々な活動を行っています。主体的に学ぶ生徒をしっかり育てるためには,個々の教員の指導力の向上は当然必要ですが,組織で取り組めることはないかと模索した中で,平成28年度,校内組織に「ライオン検定推進委員会」を設立し,ライオン検定を実施しました。ライオン検定とは「あしあと検定」,「めんせつ検定」「えいご検定」で,年間10回実施します。

・「あしあと(ノート,ワークシートなど)検定」を,年5回
(各定期テスト前後)
・「めんせつ(作法,しぐさ,スピーチなど)検定」を,年2回
(7月,12月)
・「えいご検定」として,英検の受検促進および校内実施を,年3回
(6月,10月,1月)
「ライオン検定推進委員会」は,国語,社会,数学,理科、英語の各教科の代表1名,計5名の先生で構成しています。メンバーは,各教科会で一人一人の生徒の学力状況を正確に把握し,それを踏まえた明確な課題を委員会に報告します。委員会では,それをもとにしてライオン検定の計画(P)・運営(D)・反省(C)・改善(A)をしています。

ノートやワークシートを検定する「あしあと検定」では,評価基準(1級〜5級)について綿密に協議しています。そのことで,5教科の授業づくりの統一化・共有化が図れています。さらに,良質なノートやワークシートづくりのための授業の指導内容や学習方法などを,委員会から各教科会に提示することで,各教員の授業力の向上を図っています。この検定の実施で,ノートやワークシートづくりの質が向上し,授業に前向きに取り組む生徒が確実に増加しました。
「めんせつ検定」は全生徒が対象です。管理職(校長,教頭)や学年主任による集団面接を通じて,規範意識の向上やコミュニケーション能力の向上を目指しています。特に,1分間スピーチの準備は,生徒自身が日頃の学校生活を振り返るよい機会になっています。回を重ねることで,礼儀・作法・スピーチ力を確実に身につけさせることができました。
「えいご検定」では,実施前の昼休みに,「英検対策講座」を開催し,参加生徒に対して英語科の教員がきめ細かくアドバイスしています。この1年間で英検に対する受検意識が高まり,受検者数も2年前に比べて倍増しました。
全教職員で,明確な「目標を共有すること」,生徒のために何ができるかを考え「やってみること」,反省を生かしながら「改善していくこと」が学校を,生徒をより成長させていく実感を持ちました。今後も,嘉楽中学校の生徒や保護者,教職員が誇りに思う学校づくりに一生懸命取り組みます

・『風に立つライオン』:さだ まさし(歌手) が実在の方をモデルにした作品で,歌にも映画にもなりました。

「奇跡を起こすライオンハート」

嘉楽中学校 校長 井上 浩史

10月4日(水)学校祭(体育の部)の開会式,閉会式で,全校生徒に話した内容を紹介します。

開会式では…
「まず始めに,昨日の朝,グランド状態が悪いために,陸上部員,野球部員,ラグビー部員,さらに2年生の皆さんがグランドに溜まった水を外に出してくれたことに感謝します。ありがとう。おかげで予行もでき今日の本番を迎えることができました。まさに協力のライオンハートですね。…(略)…。さて,昨年,私は体育の部に期待するライオンハートを皆さんに伝えました。それは,「最後まで手を抜かずに走り切るライオンハート」でした。そこで,今年期待するライオンハートを伝えます。それは,「奇跡を起こすライオンハート」です。特に,団体競技,学年競技において,これまでの練習や予行の結果をくつがえす頑張りを見せてほしいからです。本番は実際やってみなければわかりません。最後まであきらめずチーム一丸で頑張る皆さんの姿を見たいです。3年生が「文化の部」の劇のフィナーレに,「HEIWAの鐘」を歌いました。その歌詞に,「僕らの生まれたこの地球(ほし)に奇跡を起こしてみないか!」とあります。今日は皆さんが,この嘉楽中のグランドで奇跡を起こしましょう!…(略)…。」

本番は,実際にやってみなければわかりません!

閉会式では…
「カッコよかった!。最後の種目「色別対抗リレー」のアンカーの人がゴール手前で,前の走者を抜く姿は,まさに奇跡でしたね。皆さんにとってたくさんの奇跡が生まれた1日になったのではないでしょうか。最後まで仲間を大切に協力し合えば,小さな奇跡は起こります。たくさんの小さな奇跡が起これば,やがて大きな奇跡になります。この「奇跡を起こすライオンハート」を,明日からの学習や部活動にも生かしてほしいです。…(略)…。保護者の皆様,嘉楽中の生徒たちは現在,様々な取り組みに大変頑張っており日々成長しています。ただ,私は,嘉楽中の生徒には,まだまだ伸びしろがあると思っています。もっともっと力をつけたいです。今後も皆様のご理解,ご協力をよろしくお願いします。」

たくさんの小さな奇跡が起これば,やがて大きな奇跡になる!


夢や希望を叶えるために

嘉楽中学校 校長 井上 浩史

7月20日(木)夏休み前の終了式に,全校生徒に話した内容を紹介
します。

ある生徒の作文を紹介します。
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには中学,
高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになる
ためには練習が必要です。僕は三歳の時から練習を始めています。三歳
から七歳までは半年くらいやっていましたが,三年生の時から今までは
三百六十五日中三百六十日は激しい練習をやっています。だから一週間で
友達と遊べる時間は五,六時間です。そんなに練習をやっているのだから
必ずプロ野球の選手になれると思います。そして,その球団は中日ドラ
ゴンズか,西武ライオンズです。ドラフト入団で契約金は一億円以上が
目標です。僕が自信のあるのは投手か打撃です。去年の夏,僕たちは
全国大会に行きました。そして,ほとんどの投手を見てきましたが自分が
大会ナンバーワン選手と確信でき,打撃では県大会四試合のうちホーム
ラン三本を打ちました。そして,全体を通した打率は五割八分三厘でした
このように自分でも納得のいく成績でした。そして,僕たちは一年間負け
知らずで,野球ができました。だから,この調子でこれからもがんばり
ます。そして,僕が一流選手になって試合に出られるようになったら,
お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢は野球選手になることです。」

「さて,ここで皆さんに質問です。この作文を書いた人は誰でしょう
か?」(しばらくすると,全校生徒の中で手を上げた1年生のM君が
「イチロー」と答えました)
「そう,正解です。」(全校生徒から一斉に拍手がありました)
「現在,プロ野球でアメリカの大リーグで活躍しているイチロー選手で,
本名,鈴木一朗くんが,小学6年生のときに書いた作文です。」

この作文には,夢や希望を叶えるために大事なことが記されています。
まず,イチロー選手には,ブレない信念の強さがあります。夢を叶えたい
気持ちが本気です。次に,夢を叶えるために犠牲を払う覚悟があります。
具体的には,一週間で友達と遊べる時間を五,六時間に制限しています。
自分に対して厳しいですね。さらに,試合に出られるようになったら,
お世話になった人を招待したいと感謝の気持ちを持っています。
まとめると,

必ず叶えるという信念が強い,
何かを犠牲にする覚悟がある,
周りの人に感謝する

 夏休みは,皆さんの夢や希望を叶えるための時間でもあります。
イチロー選手に学び,部活動や学習をする上で,目標をしっかり立て,
スマホやテレビを見る時間を制限し,家族や友人を大切にする夏休みに
してほしいです。

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1限の授業の様子


 写真上:2年2組(理科)
 写真下:2年3組(国語)
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ハートを磨く夏休みにしよう

       「ハートを磨く夏休みにしよう!」                 
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史
 
全校生に配布した「夏休みのしおり」に記載している内容を紹介します。

 いよいよ,皆さんが楽しみにしていた夏休みが始まります。4月からを振り返り,自分自身のできたこと,できなかったことを確認して,できたことは伸ばし,できなかったことは補うという強い気持ちをしっかり持ってほしいと思います。目標や計画を明確に立て,主体的・積極的に自らのハートを磨く充実した夏休み35日間にして下さい。以下,各学年生徒へアドバイスをします。

○1年生の皆さんへ
中学生として初めての夏休みです。三者懇談会で学習評価票を受け取り,小学校との違いに戸惑った人が多かったのではないでしょうか。期待していた結果でなかったとしても決して自信を失くさないで下さい。まだ慣れていない面もあったと思います。大切なことは,これからどれほど頑張るか!です。君たちの先輩も同じ経験をしながら,強い気持ちを持って力を伸ばしてきました。夏休み中に,小学校時の復習も含めて,コツコツ努力した人は必ず成果が出ます。学習会などに積極的に参加して,質問などあれば先生にどんどん聞きましょう。

○2年生の皆さんへ
アドバイスは『やりがいのあることに集中して取り組もう!』です。例えば,部活動では,2年生がリーダーシップをとって活躍する時期に入ります。リーダーとして一番に大切なことは,責任ある行動です。そこで,部活動に集中して取り組もうと思う人は,下級生の模範として行動(仲間を大切にする,ルール・マナーや時間を守る,練習に集中するなど)することで,自らのハートをしっかり磨くことができます。また,部活動以外(習い事や特技・趣味,地域の活動,少年スポーツなど)においても,やりがいのあることを見つけて,体も心もいっぱい汗をかく夏休みにしましょう。

○3年生の皆さんへ
部活動など中学生として,これまで一生懸命に取り組んできたことの最後の大会や発表をいよいよ迎えることになります。しんどかった練習を共に乗り越えてきた仲間,悩んだり困ったりしたときに支え合った仲間,結果に悔しくて泣いたり,嬉しくて大喜びし合った仲間,そして,その一部始終を見守ってくれた顧問の先生や指導者の方との思い出は一生忘れることはありません。最後の一瞬一秒まであきらめず,悔いのないよう十分に準備をして大会や発表に臨みましょう。次に,将来の夢や希望を実現させるための進路の選択を真剣に考える!ことが重要です。そのために,具体的に行動しましょう。少しでも興味があれば,積極的に高校説明会やオープンスクールへ参加して下さい。自分の人生の主役は,自分自身なのですから,自分で判断できる力をつけてほしいと思います。

■最後に
・水難事故 (遊泳禁止区域には絶対に立ち入らないこと)
・交通事故 (自転車の飛び出しなどに注意)
・熱中症  (水分補給を忘れずに)
・病気・怪我(治療が必要なら治しましょう)   
などには,くれぐれも気をつけて下さい。

8月25日(金)に,ピカピカに磨かれたライオンハートの皆さん全員との再会を楽しみにしています。

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1限の授業が始まりました!

 2年生の1限の授業が,
「起立」「礼」から始まりました。

 写真上:2組
 写真下:3組
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心を与える

           「心を与える」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

以前の「全校集会」で話した内容を紹介します。

 私は出張でバスに乗車する機会が多いのですが,その中で先日遭遇したことについて話します。それは四条大宮のバス停に着いたときでした。ある若者が下車するために運賃を払おうとしたのですが,一万円札しか持っていませんでした。それを運転手に伝えたところ,両替することができなくて運転手も困った様子でした。そこで,「お客様の中で一万円札を両替していただける方はおられませんか?」と,運転手からアナウンスがありました。私も含め数名が車内にいましたが,誰も両替するお金を持ち合わせていなかったため反応がなく数秒の沈黙になりました。
そのとき,出口ドアの一番近くに座っておられた女性の方が「これ使って!私の回数券を使って!」と言って差し出したのです。「えっ,いいんですか?ありがとうございます。ただ,どのようにして返したらいいですか?」と返す若者に対して女性は「もういいから,いいから」と答えました。若者は「すいません」と御礼を言い下車しました。

 結局,女性は,偶然に乗り合わせた名前も知らない人に,自身の230円(回数券)のお金を与えただけになったのです。考えると同じ状況だったのですが,残念ながら私にはそれができませんでした。なぜなら,女性のように行動することが思い浮かばなかったからです。直後,すごく恥ずかしくなりました。

皆さんに伝えたいことは,女性の行動だけが絶対正しいということではありません。
ただ,急なことや予想外なことに出合ったり状況に陥ったりしたときに,どう判断するかは,心を見つめるよい機会になることを知ってほしいのです。そう考えると,女性は日頃から他者にしっかりと心を遣っておられる方だろうと思いました。だから,彼女はお金を与えるという行動を通じて,実は心を与えたように思います。将来,もし若者が,女性の立場になる機会があったなら,困った人に心を与える行動を必ず取るでしょう。私自身,これからももっと心を磨き続け,他者に心を与える人になりたいです。

≪嘉楽中学校:学校教育目標≫
「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

創立70周年

       「嘉楽中学校 創立70周年」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

5月1日(月)6限,全校集会での講話を紹介します。

 皆さん,5月1日は嘉楽中学校の開校した日です。そこで,今日は
嘉楽中学校の歴史について話します。
 今から238年前の1779年(江戸時代 安永8年)に「手島
とあん」という方が,この場所に私塾「時習舎」を建てられ,当時の
町人140人が学んでいたようです。
 そして,明治2年10月1日,その建物を京都市が買収して「上京
4番組小学校」として開校しました。その後,「上京第7区小学校」
「今出学校」と校名を変え,明治10年に京都府知事が校名を「嘉楽
小学校」と命名されました。生徒数は200名だったそうです。
 嘉楽(からく)の由来は,校内に嘉楽門院という人のお墓がありま
した。さらに,お寺の講堂「嘉楽殿」,南側に正門「嘉楽門」が
あって,これにちなんで校名がつけられたと言われています。
 昭和16年,「嘉楽殿」「嘉楽門」の建物は,鎌倉市の建長寺と
いうお寺に移されて,20年前に「嘉楽殿」を取り壊すとき,建長寺
の住職から屋根瓦とギボシ(※)が記念として贈られてきました。
現在,本館玄関左側の陳列ケースの中に保管していますので,ぜひ
見て下さい。
 さて,それまでの長い歴史を経て,今から70年前の昭和22年
(1947年)学校教育法の制定により,「嘉楽尋常小学校」から
「嘉楽中学校」になりました。通学区は3小学校区(楽只小,紫野小
乾隆小)に設定されました。これまでの最大生徒数は,昭和37年度
の1751名(42学級)です。第1回卒業生の方は,現在84歳に
なられています。
 これまでの素晴らしい歴史と伝統を創りあげてこられた先輩方に
改めて感謝して,皆さんと共にさらに飛躍しましょう。

※ギボシ(擬宝珠)とは,
伝統的な建築物の装飾で橋や神社,寺院の階段,廻縁の高欄(手すり,
欄干)の柱の上に設けられている飾りです。ネギの花に似ていること
から「葱台(そうだい)」とも呼ばれています。

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京都市立嘉楽中学校
〒602-8473
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