京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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学校教育目標「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

夢や希望を叶えるために

嘉楽中学校 校長 井上 浩史

7月20日(木)夏休み前の終了式に,全校生徒に話した内容を紹介
します。

ある生徒の作文を紹介します。
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには中学,
高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになる
ためには練習が必要です。僕は三歳の時から練習を始めています。三歳
から七歳までは半年くらいやっていましたが,三年生の時から今までは
三百六十五日中三百六十日は激しい練習をやっています。だから一週間で
友達と遊べる時間は五,六時間です。そんなに練習をやっているのだから
必ずプロ野球の選手になれると思います。そして,その球団は中日ドラ
ゴンズか,西武ライオンズです。ドラフト入団で契約金は一億円以上が
目標です。僕が自信のあるのは投手か打撃です。去年の夏,僕たちは
全国大会に行きました。そして,ほとんどの投手を見てきましたが自分が
大会ナンバーワン選手と確信でき,打撃では県大会四試合のうちホーム
ラン三本を打ちました。そして,全体を通した打率は五割八分三厘でした
このように自分でも納得のいく成績でした。そして,僕たちは一年間負け
知らずで,野球ができました。だから,この調子でこれからもがんばり
ます。そして,僕が一流選手になって試合に出られるようになったら,
お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢は野球選手になることです。」

「さて,ここで皆さんに質問です。この作文を書いた人は誰でしょう
か?」(しばらくすると,全校生徒の中で手を上げた1年生のM君が
「イチロー」と答えました)
「そう,正解です。」(全校生徒から一斉に拍手がありました)
「現在,プロ野球でアメリカの大リーグで活躍しているイチロー選手で,
本名,鈴木一朗くんが,小学6年生のときに書いた作文です。」

この作文には,夢や希望を叶えるために大事なことが記されています。
まず,イチロー選手には,ブレない信念の強さがあります。夢を叶えたい
気持ちが本気です。次に,夢を叶えるために犠牲を払う覚悟があります。
具体的には,一週間で友達と遊べる時間を五,六時間に制限しています。
自分に対して厳しいですね。さらに,試合に出られるようになったら,
お世話になった人を招待したいと感謝の気持ちを持っています。
まとめると,

必ず叶えるという信念が強い,
何かを犠牲にする覚悟がある,
周りの人に感謝する

 夏休みは,皆さんの夢や希望を叶えるための時間でもあります。
イチロー選手に学び,部活動や学習をする上で,目標をしっかり立て,
スマホやテレビを見る時間を制限し,家族や友人を大切にする夏休みに
してほしいです。

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1限の授業の様子


 写真上:2年2組(理科)
 写真下:2年3組(国語)
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ハートを磨く夏休みにしよう

       「ハートを磨く夏休みにしよう!」                 
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史
 
全校生に配布した「夏休みのしおり」に記載している内容を紹介します。

 いよいよ,皆さんが楽しみにしていた夏休みが始まります。4月からを振り返り,自分自身のできたこと,できなかったことを確認して,できたことは伸ばし,できなかったことは補うという強い気持ちをしっかり持ってほしいと思います。目標や計画を明確に立て,主体的・積極的に自らのハートを磨く充実した夏休み35日間にして下さい。以下,各学年生徒へアドバイスをします。

○1年生の皆さんへ
中学生として初めての夏休みです。三者懇談会で学習評価票を受け取り,小学校との違いに戸惑った人が多かったのではないでしょうか。期待していた結果でなかったとしても決して自信を失くさないで下さい。まだ慣れていない面もあったと思います。大切なことは,これからどれほど頑張るか!です。君たちの先輩も同じ経験をしながら,強い気持ちを持って力を伸ばしてきました。夏休み中に,小学校時の復習も含めて,コツコツ努力した人は必ず成果が出ます。学習会などに積極的に参加して,質問などあれば先生にどんどん聞きましょう。

○2年生の皆さんへ
アドバイスは『やりがいのあることに集中して取り組もう!』です。例えば,部活動では,2年生がリーダーシップをとって活躍する時期に入ります。リーダーとして一番に大切なことは,責任ある行動です。そこで,部活動に集中して取り組もうと思う人は,下級生の模範として行動(仲間を大切にする,ルール・マナーや時間を守る,練習に集中するなど)することで,自らのハートをしっかり磨くことができます。また,部活動以外(習い事や特技・趣味,地域の活動,少年スポーツなど)においても,やりがいのあることを見つけて,体も心もいっぱい汗をかく夏休みにしましょう。

○3年生の皆さんへ
部活動など中学生として,これまで一生懸命に取り組んできたことの最後の大会や発表をいよいよ迎えることになります。しんどかった練習を共に乗り越えてきた仲間,悩んだり困ったりしたときに支え合った仲間,結果に悔しくて泣いたり,嬉しくて大喜びし合った仲間,そして,その一部始終を見守ってくれた顧問の先生や指導者の方との思い出は一生忘れることはありません。最後の一瞬一秒まであきらめず,悔いのないよう十分に準備をして大会や発表に臨みましょう。次に,将来の夢や希望を実現させるための進路の選択を真剣に考える!ことが重要です。そのために,具体的に行動しましょう。少しでも興味があれば,積極的に高校説明会やオープンスクールへ参加して下さい。自分の人生の主役は,自分自身なのですから,自分で判断できる力をつけてほしいと思います。

■最後に
・水難事故 (遊泳禁止区域には絶対に立ち入らないこと)
・交通事故 (自転車の飛び出しなどに注意)
・熱中症  (水分補給を忘れずに)
・病気・怪我(治療が必要なら治しましょう)   
などには,くれぐれも気をつけて下さい。

8月25日(金)に,ピカピカに磨かれたライオンハートの皆さん全員との再会を楽しみにしています。

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1限の授業が始まりました!

 2年生の1限の授業が,
「起立」「礼」から始まりました。

 写真上:2組
 写真下:3組
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心を与える

           「心を与える」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

以前の「全校集会」で話した内容を紹介します。

 私は出張でバスに乗車する機会が多いのですが,その中で先日遭遇したことについて話します。それは四条大宮のバス停に着いたときでした。ある若者が下車するために運賃を払おうとしたのですが,一万円札しか持っていませんでした。それを運転手に伝えたところ,両替することができなくて運転手も困った様子でした。そこで,「お客様の中で一万円札を両替していただける方はおられませんか?」と,運転手からアナウンスがありました。私も含め数名が車内にいましたが,誰も両替するお金を持ち合わせていなかったため反応がなく数秒の沈黙になりました。
そのとき,出口ドアの一番近くに座っておられた女性の方が「これ使って!私の回数券を使って!」と言って差し出したのです。「えっ,いいんですか?ありがとうございます。ただ,どのようにして返したらいいですか?」と返す若者に対して女性は「もういいから,いいから」と答えました。若者は「すいません」と御礼を言い下車しました。

 結局,女性は,偶然に乗り合わせた名前も知らない人に,自身の230円(回数券)のお金を与えただけになったのです。考えると同じ状況だったのですが,残念ながら私にはそれができませんでした。なぜなら,女性のように行動することが思い浮かばなかったからです。直後,すごく恥ずかしくなりました。

皆さんに伝えたいことは,女性の行動だけが絶対正しいということではありません。
ただ,急なことや予想外なことに出合ったり状況に陥ったりしたときに,どう判断するかは,心を見つめるよい機会になることを知ってほしいのです。そう考えると,女性は日頃から他者にしっかりと心を遣っておられる方だろうと思いました。だから,彼女はお金を与えるという行動を通じて,実は心を与えたように思います。将来,もし若者が,女性の立場になる機会があったなら,困った人に心を与える行動を必ず取るでしょう。私自身,これからももっと心を磨き続け,他者に心を与える人になりたいです。

≪嘉楽中学校:学校教育目標≫
「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

創立70周年

       「嘉楽中学校 創立70周年」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

5月1日(月)6限,全校集会での講話を紹介します。

 皆さん,5月1日は嘉楽中学校の開校した日です。そこで,今日は
嘉楽中学校の歴史について話します。
 今から238年前の1779年(江戸時代 安永8年)に「手島
とあん」という方が,この場所に私塾「時習舎」を建てられ,当時の
町人140人が学んでいたようです。
 そして,明治2年10月1日,その建物を京都市が買収して「上京
4番組小学校」として開校しました。その後,「上京第7区小学校」
「今出学校」と校名を変え,明治10年に京都府知事が校名を「嘉楽
小学校」と命名されました。生徒数は200名だったそうです。
 嘉楽(からく)の由来は,校内に嘉楽門院という人のお墓がありま
した。さらに,お寺の講堂「嘉楽殿」,南側に正門「嘉楽門」が
あって,これにちなんで校名がつけられたと言われています。
 昭和16年,「嘉楽殿」「嘉楽門」の建物は,鎌倉市の建長寺と
いうお寺に移されて,20年前に「嘉楽殿」を取り壊すとき,建長寺
の住職から屋根瓦とギボシ(※)が記念として贈られてきました。
現在,本館玄関左側の陳列ケースの中に保管していますので,ぜひ
見て下さい。
 さて,それまでの長い歴史を経て,今から70年前の昭和22年
(1947年)学校教育法の制定により,「嘉楽尋常小学校」から
「嘉楽中学校」になりました。通学区は3小学校区(楽只小,紫野小
乾隆小)に設定されました。これまでの最大生徒数は,昭和37年度
の1751名(42学級)です。第1回卒業生の方は,現在84歳に
なられています。
 これまでの素晴らしい歴史と伝統を創りあげてこられた先輩方に
改めて感謝して,皆さんと共にさらに飛躍しましょう。

※ギボシ(擬宝珠)とは,
伝統的な建築物の装飾で橋や神社,寺院の階段,廻縁の高欄(手すり,
欄干)の柱の上に設けられている飾りです。ネギの花に似ていること
から「葱台(そうだい)」とも呼ばれています。

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入学式から

「新入生へ 〜「風に立つライオン」を目指そう〜」
式辞
新入生の皆さんに,「風に立つライオン」というお話を紹介します。
主人公の島田航一郎さんは小学生の時に,シュバイツァーというアフリカに行き医療活動に生涯を捧げた医者の伝記を読みました。そこで,シュバイツァーの医者としての生き方にとても感動し,自分も将来医者になって人の役に立ちたいという夢を持ちます。
 その後,大学の医学部に入学して,アフリカ・ケニアの研究所に勤めることができました。その勤務中に国境近くの赤十字病院で目にしたのが,内戦で重傷を負って次々に運ばれてくる少年たちでした。その少年たちはみんな,麻薬を注射されて,戦場に立たされた少年兵だったのです。そのとき,島田さんは「この少年たちのために,生涯を賭けて力になろう!」と決意しました。そして,日本に残してきた恋人に手紙を書きます。その気持ちを,歌手のさだまさしさんが歌にしているので,歌詞の一部を紹介します。

ぼくは,やはり来てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけど,しあわせです
空を切り裂いて落下する滝のように,
ぼくは,よどみない生命(いのち)を生きたい
キリマンジャロの白い雪
それを支える紺碧の空
ぼくは,風に向かって立つライオンでありたい

「風に立つライオン」とは,これから起こる様々な困難を乗り越えていこうとする強い意志を持った主人公の姿を表しています。

嘉楽中学校の教育目標は,「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」です。
そこで,皆さんには,将来の夢や希望を実現するために,どんな困難にも負けず自らを磨き続けられる「風に立つライオン」を目指してほしいと思います。嘉楽中学校では,自らを磨こうとする姿を,「ライオンハート」と呼んでいます。たった一度しかない中学生時代を悔いのないように学習や運動・部活動などに励んでくれることを期待しています。
それでは新入生の皆さん,今年度,嘉楽中学校は,創立七十周年を迎えました。これまでに培われた嘉楽中学校の歴史に改めて感謝し,また,その節目に入学したことに誇りを持って共に歩んでいきましょう。

平成29年4月7日
     京都市立嘉楽中学校
        校長 井上 浩史

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