京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/15
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学校教育目標「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

「防災講話」

「防災について」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

17日(水)の朝学活,全校生徒に放送で話した内容を紹介します。

 皆さん,お早うございます。さて,今日は「防災」の話をしたいと思います。
今から23年前の平成7年1月17日に「阪神淡路大震災」があり,兵庫県南部をM7.3の直下型大地震が襲いました。神戸市から西宮市まで震度7の激しい揺れでとても大きな被害となり,死者・行方不明者は6437名にのぼりました。
また,7年前の平成23年3月11日には東日本大震災がありました。被災したある小学校では,体育館の1階部分が半分以上えぐりとられ,校舎の入り口のガラスには人の背丈よりはるかに高い所に泥の線があり,黒板には高校入試に合格した卒業生の報告がそのまま残された状態でした。一瞬にして人の命も物も,それまでの生活すべても呑み込んでいってしまった津波の恐ろしさを,私たちは知りました。
さらに,昨年4月には,九州北部に豪雨が襲い福岡県朝倉市が被災しました。12月に被災した朝倉市立比良松中学校の生徒と先生が来校され直接交流したことで,皆さんも被災の状況がよくわかったと思います。
自然災害はいつも予期しない時に突然襲ってきます。しかも,人間がそれを止めたり,避けたりすることはできません。そこで,「避難の3原則」を紹介します。
一つ目は,「想定(予測)していることにとらわれないこと」。相手は自然ですから,何が起きてもおかしくはありません。「被害をあらかじめ想定(予測)しているハザードマップを信じて安全だと思い込むことが落とし穴」になります。
※ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。 予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。
二つ目は,「自らすすんで避難者になること」。例えば,火災報知機が鳴ったとします。しかし,実際には誰も逃げない。なぜなら人間は,自分にとって都合の悪い情報を無視したり大したことはないと判断してしまいがちです。多くの人は非常ベルだけでは本当の非常事態だと判断しないそうです。そんな時,誰か一人でも自らすすんで避難すると,他の人もそれにつられて行動するのが,人間の心理です。だから,「自分の命を率先して守ることは,多くの命を守ることにつながります」。
三つ目は,「ベストを尽くすこと」。自分の置かれた状況の下で「もうこれ以上は何もできないというくらいまで,あらゆる対応をし尽す」です。
今,日本各地で自然災害が頻発しており,私たちにとって決して他人事ではありません。友達や家族と時には話題にして,いざというときの準備をして下さい。

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